人前式の立会人代表とは? 問いかけの例文や証人の役割について | 結婚式場の選び方

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神様に愛を誓う神前式とは違い、参列してくれたゲストへ愛を誓う人前式。

ゲストとの繋がりを大切にできることから、人前式を選択する新郎新婦も多いです。実際に人前式に参列したことがある、という人も多いのではないでしょうか。

しかし、実際に自分が人前式をする側になると、分からないことや不安に思うことも多いかと思います。

「立会人は誰に頼めばいいのか」
「立会人代表はなしでも大丈夫か」
「何をしてもらったらいいのか分からない」

本記事では上記のような悩みを元ウエディングプランナーが解決していきます。思い出に残る素敵な式となるよう、人前式での立会人という役割について事前に学んでおきましょう。

立会人とはなにかという初級編から、当日はどんな仕事をどのように進めていくべきか、という実践編まで詳しく解説していきますよ。

人前式の立会人代表とは

誓いの言葉を一緒に読み上げる新郎新婦の画像

人前式における立会人とは、本来参列していただいたゲスト全員のことを指します。なかでも特に親しい人や、役割を任せたい人など、新郎新婦が特別に選んだ人を立会人代表といいます。

本項目よりこの記事内では、立会人とは立会人代表を指すこととします。

人前式とはどんな挙式スタイルか

人前式とは、参列したゲストが新郎新婦の結婚の証人となるスタイルの結婚式です。ゲストに結婚を承認してもらうことを目的としているため、新郎新婦はゲストの方を向き顔を合わせた状態で挙式を進めます。

神様に結婚を誓う教会式・神前式では、祭壇の方を新郎新婦が向き、ゲストには背を向けて式が進行していくのが一般的です。そのため、ゲストと一緒に結婚式を作りたい、という方に人前式は多く選ばれています。

 

立会人代表とは何か

立会人代表とは、立会人となるゲストのなかから選ばれた代表者のことを指します。この立会人代表は、必ずどの人前式にも必要というわけではなく、立会人なしで行われる人前式も少なくありません

どうしても間近で結婚を祝って欲しい人や、他のゲストに紹介したい人、特別な役割を任せたい人などがいる場合に、立会人代表を立てることが多いです。特別な思いを込めて指名しましょう。

 

誰に任せる? 立会人の役割と人選について

誓いの言葉の画像

挙式のスタイルが人前式に決定したら、まずは、どんな式にしたいのかを話し合いましょう。そのなかで、立会人は必要なのか?必要な場合は誰に任せるのかを考えていくのがいいですね。

得手・不得手もあるとおもいますので、任される人の立場に立って、人選や役割を決めていくことが大切です。

立会人の役割とは

人前式は、新郎新婦が自由に結婚式を作っていくというスタイルなので、立会人にもコレと決まった役割は存在しません。どんな結婚式にして、立会人にどんな役割を任せるのかはすべて新郎新婦のプランニング次第ということです。

主に人前式で多く依頼されている役割としては下記が挙げられます。

  1. 見守り、サポート(介添人)
  2. 誓いの言葉の問いかけ
  3. 証人欄へのサイン
  4. 挨拶(スピーチ)

1.見守り、サポート(介添人)

新郎新婦の近くで、ドレスの裾をなおしたり、ブーケやグローブを預かったりといった手助けを行います。新郎新婦は、衣装で身動きが取りづらかったり、やることがたくさんあるので、小さな部分に気を配って支えてあげるのが仕事です。

2.誓いの言葉の問いかけ

神前式では、牧師様などが、新郎新婦に愛を誓うかの問いかけをするシーンを目にすることがあります。人前式では、立会人がこの問いかけを行うというスタイルです。

結婚式によって異なりますが、立会人が誓いの言葉を問いかけ、新郎新婦がそれに返答する、というイメージで行われます。

3.証人欄へのサイン

新郎新婦と立会人などが、式の最中に結婚証明書にサインをするという定番の進行があります。会場や挙式スタイル、新郎新婦の希望などによっても異なりますが、新郎側・新婦側に分かれてそれぞれサインをする場合が多いです。

結婚証明書に法的効力はありませんが、結婚式の思い出になる大切なアイテムですね。そちらに自身の名前を署名してもらい、結婚を承認したことを証明してもらいます。

4.挨拶(スピーチ)

披露宴などで友人代表のスピーチとして見かけるのと似た役割です。どんな内容の結婚式かにもよりますが、新郎新婦の式のイメージと合わせた挨拶を手短に作成してもらいます。

長さは自己紹介と新郎新婦とのエピソードを述べるくらいにまとめるのが、聞いている側としても気持ちよく聞ける長さでしょう。

2人以上から挨拶する場合は、所要時間を確認して挨拶の長さを調節しておくことも大切です。挨拶の内容も、できれば事前に確認ができると被りなどが起こらずに済みます。

話す内容は主に以下です。

  • 自分の名前
  • 新郎新婦と立会人の関係性
  • これまでのエピソード
  • 立会人を頼まれた経緯
 

誰に依頼するのか

親しい友人や親族、仲人などにお願いする場合がほとんどです。人数に決まりはありませんが、新郎新婦からそれぞれ1名ずつというのが一般的。

立会人は絶対にいなければならないというわけではありませんので、新郎新婦が希望する挙式内容に、ぜひ立会人にも参加してほしい場合に依頼するのがいいでしょう。

どんな結婚式にしたいのか、何を任せたいのかということをよく話し合っておくことがポイントです。

サプライズ指名もOK

人前式の立会人をサプライズで指名するのも盛り上がります。

サプライズで指名する場合に任せる役割としては、結婚証明書へのサインが最適です。この役割は特に事前の準備が必要ないため、当日のサプライズだとしてもスムーズに進行できます。

誓いの言葉を述べ、結婚証明書に署名したタイミングで呼び出しましょう。親しい友人、家族、お世話になった人など、特別に思い入れのある方を呼んでください。

 

立会人の服装はどうすればいいのか

立会人としての服装には特に決まりがありません。通常の参列時と同じフォーマルな服装か、少し格調高い服装を意識してもらうくらいで大丈夫です。

女性なら長袖のドレスだったり、ストールよりもジャケットを羽織ってきてもらいます。男性なら、ポケットチーフやカフリンクスなどの小物にこだわってもらうと、ワンランク上の装いになるでしょう。

式のテーマなどに合わせてドレスコードを指定する場合は、依頼する際に同時に伝えてください。

役割として結婚証明書へのサインなどがある際には、手元のケアもしっかり行ってもらうとより安心です。手元に注目が集まりますし、写真や動画に残ることもありますので、事前に教えてあげると親切でしょう。







立会人が活躍する演出を組み込もう

輝くシャンデリアの画像

人前式は、型にはまらない自由な挙式スタイルが大きな魅力のひとつです。せっかくの人前式ですから、自由な発想で自分たちらしい式を作っていきたいですね。

もちろん定番の演出にも素敵なものが多いので、定番とオリジナリティを合わせながら、2人が納得のできる式を考えることが大切です。立会人に選んだ友人に何をしてもらいたいかで演出を考えてみるのもおすすめ

誓いの言葉を問いかけてもらう

誓いの言葉の問いかけは、人前式の定番演出ですが、式のなかでも特に印象に残るシーンになることが多いのではないでしょうか。立会人が問いかけるからこそ、新郎新婦とのエピソードや人となりを盛り込んだ演出として楽しめます。

例えば、「靴下を脱ぎっぱなしにしてリビングに放置しても見放さず、最後まで愛しますか?」といったユーモアあふれる問いかけが聞けるのも人前式の醍醐味です。

立会人に考えてきてもらってもいいですし、ゲストから誓いの言葉を募集するという演出もあります。何を誓うかは新郎新婦で決められるのが人前式ですから、自由に考えてみてくださいね。

詳しい誓いの言葉の内容や、例文などはこちらの関連記事が参考になります。

『人前式【誓いの言葉】オリジナルな演出にする例文集』
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6514/
 

友人と和やかな挙式にしたい場合は以下の記事が参考になります。

『【人前式の誓いの言葉】おもしろい例文やユニークなアイデア』
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6758/
 
 

結婚証明書へのサイン

結婚証明書へのサインも結婚式の定番ともいえる演出のひとつ。結婚式が終わっても、式の日を思い出せる大切な品として残せるのがうれしいですね。入籍がまだの場合は、本物の婚姻届のサインをその場で行うという、一大イベントとして取り入れることもできますよ。

新郎新婦のサインだけでなく、立会人のサインも入るのでより思い出深い1品となるでしょう。

 

結婚式の進行役も任せる

ゲストのなかに進行が得意な人がいる場合は、式の進行役を立会人に任せるというパターンもあります。どの程度の進行を任せるかは、新郎新婦の判断によりますが、一般的には結婚成立宣言の部分を担ってもらうことが多いでしょう。

結婚成立宣言とは、ゲストに向けて2人が結婚し夫婦となったことを宣言する、とても大切なシーン。そんな大切な場面を任せたいという相手がいる場合は、ぜひお願いしたいですね。

 

オリジナル演出を組み込んでよい

立会人をお願いしたい人が先に決まっている場合は、その人にお願いしたいことを考えて演出として取り入れるのもひとつの手です。

例えば、フラッグボーイのようにマーチングしながら新郎新婦を先導したり、楽器の演奏をお願いしたり、そのゲストの得意なことをお願いするのも素敵ではないでしょうか。

式場によってできる範囲には決まりがあるかと思いますので、担当のプランナーさんとしっかり相談しながら計画を練っていくのがいいですね。







依頼時の注意点とお礼の方法

階段の踊り場で向き合う新郎新婦の画像

立会人を依頼する場合には、お願いする立場であるということを忘れず、相手に失礼がない対応をすることが大切です。たとえ親しい仲の友人であっても、重要な役割をお願いする立場として、注意点やお礼について事前にしっかり確認しておきましょう。

依頼する方法

立会人の依頼は、招待状などを送る前に、なるべく直接会ってお願いをするのがいいでしょう。立会人について知らなかったり、詳しくなかったりする人も多いです。

まずは立会人とはどういうもので、どんな役割をお願いしたいのかをしっかり説明しましょう。新郎新婦がどんな結婚式にしたいのか、という思いも伝えておくと結婚式のイメージが湧きやすいかもしれませんね。

直接依頼をして相手の了解が取れた場合は、その人の招待状に再度立会人をお願いしたい旨を記載した付箋を入れておくのがマナーです。結婚式の当日に立会人も準備や打ち合わせなど行うのであれば、集合時間を記載しておきます。忘れずに用意するように注意しましょう。

挙式当日にサプライズで立会人を指名する場合は、さっと出やすい場所になるように挙式会場での座る位置にも気を配るとスムーズに進行がしやすいですね。

 

お礼の相場について

立会人をお願いした場合には、大変な役割をお願いしたことへの感謝の意味を込めて、相手にお礼を渡してください。金額は1,000円〜5,000円程度が相場です。

特に決まりはありませんが、任せる役割によって変動させるのが一般的です。進行などもお任せするのであればもう少し渡してもよいでしょう。現金ではなくプレゼントを渡すという方法もあります。

お礼はお車代として渡しましょう。お車代の用意方法については以下の記事で詳しく解説しています。

『【お車代の封筒マナー】なんでもいいわけじゃない! 書き方や手作りの注意点』
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/5188/
 
 

まとめ:人前式の立会人は重要な役割

寄り添い立つ新郎新婦の画像

人前式の立会人について解説しました。人前式を選ぶ新郎新婦にとって立会人は、役割に違いはあれど重要なポジションであることに変わりはありません。

大切な晴れの日の大切な役割であるからこそ、この人に任せたいという人を納得して決めることが大事です。選ぶ側としては、負担をかけてしまわないかという心配があるでしょう。

しかし、人前式は自由に作っていくのが魅力の結婚式です。新郎新婦と立会人が協力して作り上げることを意識して、コミュニケーションを取り合えば、そのこと自体も結婚式の素敵な思い出になるのではないでしょうか。

人前式の立会人の演出について、少しでもこの記事が役に立てれば幸いです。







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