婚約指輪と結婚指輪を重ね付けして指輪のコーディネートを楽しむ方の割合が増えています。
婚約指輪はタンスの肥やしになってしまいがちなので、重ね付けができるデザインなら出番も増えそうですよね。
しかし、デザインの相性を考えずに選んでしまうと、後悔に繋がることも少なくありません。
せっかくなら2つの指輪を素敵にコーディネートしたいところです。
「婚約指輪と結婚指輪を重ね付けするには?」
「婚約指輪と合う結婚指輪のデザインって?」
「婚約指輪と結婚指輪を重ね付けできるのっていつ?」
本記事では婚約指輪と結婚指輪を重ね付けするときの選び方やおしゃれに見せるコツ、おすすめの組み合わせについて解説します。
筆者もセットデザインではない婚約指輪と結婚指輪を重ね付けしてしているので、参考になれば幸いです。
婚約指輪と結婚指輪のデザインに統一感を持たせたい方はチェックしてみてください。
婚約指輪と結婚指輪を重ね付けするメリット
まずは婚約指輪と結婚指輪を重ね付けするメリットを見て行きましょう。
婚約指輪の着用機会を作りたいと思っている方はチェックしてみてください。
シンプルな指輪でも華やかになりファッションの幅が広がる
婚約指輪と結婚指輪を重ね付けすると、手元が一層華やかになります。
結婚指輪を一本で着けるよりも、婚約指輪のダイヤモンドの輝きが加わることで存在感が増し、見る人の目を引くでしょう。
また、組み合わせ次第で様々な表情を楽しめるのも魅力です。
例えば、プラチナの指輪にピンクゴールドの指輪を合わせるなど、異なる素材や色の指輪を組み合わせることもできます。
重ね付けすることにより指輪の様々な表情が楽しめるでしょう。
婚約指輪を日常的に身に着けられる
婚約指輪は高価なものであるため、普段はしまい込み特別な日にしか着けないケースも少なくありません。
しかし、毎日付ける結婚指輪と重ね付けをすることで、大切な婚約指輪を身に着ける機会が生まれます。
結婚指輪を着ける機会があれば、婚約指輪も重ね付けアクセサリーとして候補に入りやすくなるでしょう。
パートナーから贈られた大切な指輪を活用できることは、大きな満足感につながります。
婚約指輪と結婚指輪を重ね付けするデメリット
婚約指輪と結婚指輪の重ね付けは多くのメリットがある一方で、何も考えずに選ぶと後悔する可能性もあります。
特に、別のタイミングで購入したり、デザインの相性を考慮しなかったりすると上手く合わないことも。
婚約指輪と結婚指輪を重ね付けする3つのデメリットも知って、後悔のない指輪選びができるように備えましょう。
指輪同士がぶつかり傷が付く可能性がある
婚約指輪と結婚指輪を重ね付けすると、指輪が触れ合い傷が付く可能性があります。
特に、プラチナとゴールドのように異なる素材の指輪を重ねる場合、より柔らかい金属の方に傷がつきやすいため注意が必要です。
また、婚約指輪に留められているダイヤモンドが地金に傷をつけてしまう可能性もあります。
目立つほど大きな傷がつくことはほぼあり得ませんが、身に着ける以上小さな傷が付くのは避けられないでしょう。
傷一つ付けたくない場合には単体で着けている方が安全です。
デザインによっては指輪の間に隙間ができてしまう
婚約指輪と結婚指輪のラインが合っていないと、重ねた際に不自然な隙間ができてしまいます。
例えば、V字ラインの結婚指輪にストレートラインの婚約指輪を合わせると、中央部分に三角形の隙間が生じるでしょう。
この隙間は見た目の美しさを損なうだけでなく、着け心地の悪さにも繋がります。
購入する際は必ず2つの指輪を重ねて試着し、ぴったりとフィットするか、不自然な隙間ができないかを確認することが重要です。
重ねることで指輪のサイズ感が変わる場合がある
指輪を1本で着ける場合と2本重ね付けする場合とでは、指へのフィット感が異なることがあります。
1本ずつではちょうど良いサイズでも、2本重ねると窮屈に感じてしまうケースも。
特に、幅が広いデザインの指輪を重ねる際は、より圧迫感が強くなる傾向があります。
重ね付けを前提に指輪を選ぶ場合は、2本重ねた状態でのサイズ感を確かめてもらうのが確実です。
場合によっては、0.5号ほど大きいサイズを選ぶといった調整が必要になることもあります。
筆者は0.5号違いのサイズで指輪を着用していますが、指の浮腫み具合で指輪を選べるメリットもあるのでおすすめです。
重ね付けしたいときの指輪の選び方
婚約指輪と結婚指輪を重ね付けするためには、結婚指輪の選び方が鍵になってきます。
同じブランドで揃えたり、セットリングを購入すると簡単ですが、違うブランドの指輪でも組み合わせ可能です。
最近では手作りの指輪を選ぶカップルも増えているので、デザイン決めの参考にもしてみてください。
上下の指輪のラインを合わせる
婚約指輪と結婚指輪の重ね付けを美しく見せる最も重要なコツは、2本の指輪のラインを合わせることです。
指輪のラインには、主に「ストレート」「ウェーブ(S字)」「V字」の3種類があります。
婚約指輪がストレートなら結婚指輪もストレートに、婚約指輪がウェーブであれば結婚指輪も同じカーブのウェーブにするのが基本。
ラインを揃えることで2つの指輪が一体となり、指輪の間に不自然な隙間ができません。
婚約指輪を持参して、ラインがぴったりと合う結婚指輪を探すのが失敗しないための近道です。
各形状でのおすすめのラインを紹介していきます。
▼ストレート
ストレートラインのリングは、その名の通りまっすぐなラインが特徴の指輪です。
どんな指の形にも自然に馴染みやすく、最も王道とされるデザインの1つ。
デザインがシンプルであるため、異なるブランドのリングとも相性が良いというメリットがあります。
一方でまっすぐではないデザインとの相性はあまりよくありません。
▼ウェーブ(S字)
緩やかにカーブを描いたウェーブデザインのリングは、しなやかな印象を与えます。
カーブ具合がぴったりと合った婚約指輪と結婚指輪を重ね付けすると、リングが自然に調和し一層華やかになるでしょう。
カーブの角度さえ合えば、V字の結婚指輪でもストレートの結婚指輪でも重ね付け可能です。
ウェーブが大きくなく、直線に近いデザインほど重ね付けしやすくなります。
▼V字
V字ラインの指輪は、シャープで洗練された印象を与え、指を長く見せる効果が期待できます。
V字の深さや角度に合わせて結婚指輪を選ぶとダイヤモンドの輝きが引き立ち、よりエレガントな手元に。
飛び出した部分がフィットするようなデザインで探せば意外と選択肢は豊富です。
地金の素材や色のトーンを統一する
重ね付けのコーディネートに迷った場合、まずは婚約指輪と結婚指輪の地金の素材や色を統一することから始めると良いでしょう。
同素材の指輪を重ね付けすることで全体にまとまりが生まれ、上品で洗練された印象を与えます。
素材と色を揃えるのは、最も簡単で失敗が少ない組み合わせ方です。
もちろんコンビネーションリングも人気ですが、その場合はデザインなど他の要素で統一感を出す工夫が必要になります。
婚約指輪のデザインに合わせる
婚約指輪には、ソリティア、メレ、エタニティなど様々なデザインがあります。
結婚指輪と重ね付けを楽しみたい場合は、婚約指輪のデザインに合わせて結婚指輪を選ぶことも重要です。
婚約指輪は男性から贈られることが多く、デザインを自分で選べないことがほとんどですが、結婚指輪なら自身で選べます。
婚約指輪の形状や雰囲気に合わせて結婚指輪のデザインを探すことが、後悔しない重ね付けのポイントです。
シンプルなデザインにシンプルで合わせたり、派手なデザインに派手で合わせることもできます。
婚約指輪をジュエリーショップに持ち込んで、実際に重ね付けしながら相性の良い結婚指輪を探しましょう。
▼ソリティアの場合
中央に一粒のダイヤモンドが輝くソリティアは、婚約指輪の王道デザインです。
そのシンプルさゆえに、どのようなデザインの結婚指輪とも相性が良く、組み合わせの自由度が高いのが特徴。
シンプルにしたいならストレートで地金のみの結婚指輪、華やかにしたいならメレダイヤが連なるエタニティリングがおすすめです。
また、ダイヤモンドを支える石座によっては、その下にウェーブやV字の結婚指輪がしっくりくることもあります。
結婚指輪の上にダイヤモンドが美しく乗るかどうかを試着時に確認しましょう。
▼メレダイヤの場合
センターダイヤモンドの両脇に、小粒のメレダイヤが配置されたデザインは、華やかさと上品さを兼ね備えています。
婚約指輪自体に十分な輝きとデザイン性があるため、結婚指輪はシンプルなものを選ぶとバランスが取りやすいでしょう。
メレダイヤの輝きを邪魔しないように地金のみのストレートや、控えめなウェーブデザインがおすすめです。
筆者の指輪もそうですが、ウェーブだと多少隙間が空いてもデザインの一環として捉えることができます。
▼エタニティの場合
ダイヤモンドが途切れることなく並んだエタニティリングは、非常に華やかでゴージャスな印象を与えます。
このタイプの婚約指輪と重ねるなら、結婚指輪は装飾のないシンプルなデザインを選ぶのが基本です。
プラチナやゴールドの光沢がエタニティリングのダイヤモンドの輝きを一層引き立て、メリハリのある手元を演出するでしょう。
もちろん、あえて細身のエタニティを重ねて、より一層の輝きを楽しむコーディネートも素敵です。
指輪の幅のバランスを考える
婚約指輪と結婚指輪を重ね付けした際の、幅のバランスも重要なポイントです。
幅が太すぎる指輪を重ね付けすると、指が短く見えたり圧迫感が出て重たい印象になったりすることがあります。
逆に、細すぎる指輪同士だと華やかさに欠けるので、一般的にはそれぞれ2mm~3mm程の指輪を選ぶことが多いです。
全体のバランスを意識して選ぶことが重ね付けで後悔しないポイントになるでしょう。
同じブランドから探す
婚約指輪と結婚指輪を同じブランドで探すと、重ね付けしやすいデザインを見つけやすいです。
同じブランドであれば統一感を出しやすいですし、先輩花嫁のアイデアや店員さんの知識も存分に活かせます。
別々のブランドでもデザインのテイストが似ているものを選んだり、重ね付けできるものは探せますが、手間がかかるでしょう。
重ね付けしたい場合は基本的に同じブランド内で探すのがおすすめです。
筆者も同ブランド内で探し、セットリング以外の組み合わせでコーディネートを楽しんでいます。
同ブランドであれば店員さんもアドバイスがしやすく、理想のリングが見つかるでしょう。
セットリングにする
セットリングとは、初めから婚約指輪と結婚指輪を重ね付けすることを前提にデザインされた商品のことです。
指輪のラインやダイヤモンドの位置、全体のボリューム感などが完璧に計算されており、重ねた時にぴったりとフィットします。
デザインの組み合わせに自信がない、あるいは選ぶ時間があまりないという方におすすめです。
多くのジュエリーブランドがセットリングを展開しているので、理想のデザインを簡単に見つけることができます。
仕事中など婚約指輪を着けられないシーンでも、婚約指輪を彷彿とさせる結婚指輪を着けられることもメリットです。
婚約指輪と結婚指輪の重ね付けにおすすめシーン
職場などで婚約指輪ほど華美なものを着けるのは気が引けるという方も多いはず。
もちろん日常的に身に着けるのも素敵ですが、特別なシーンではその輝きが一層引き立ち、装いを格上げしてくれます。
婚約指輪と結婚指輪の重ね付けに相応しいのは、お呼ばれの場や記念日など、少し特別な日です。
重ね付けはしたいけれど、いつやればいいのか分からないという方はぜひ参考にしてみてください。
友人の結婚式やパーティーなど華やかなお呼ばれの場
友人の結婚式や格式のあるパーティーなど、華やかなお祝いの席は、婚約指輪と結婚指輪の重ね付けが映えるシーンの一つです。
ドレスアップした装いに、2つの指輪の輝きが加わることで、手元に品格とエレガンスを添えてくれます。
特に、ダイヤモンドのきらめきはお祝いの気持ちを表現するのにふさわしいアクセント。
結婚式では花嫁より目立つことは避けるべきですが、婚約指輪と結婚指輪を重ね付けすることは問題ありません。
華やかに装いたい場面にぴったりのコーディネートです。
結婚記念日や誕生日などパートナーとの特別なデート
結婚記念日やプロポーズされた日など、お二人にとっての特別な記念日にはぜひ婚約指輪と結婚指輪を重ね付けしてみてください。
手元が華やかになるだけでなく、重ね付けされた指輪を見ることでプロポーズされた時や結婚当初の新鮮な気持ちが蘇ります。
普段は行かないような少し高級なレストランでのディナーや、思い出の場所へのデートなど、特別な時間にぴったり。
いつもと違う特別なおでかけファッションに重ね付けのコーディネートはいかがでしょうか。
子どもの入学式や卒業式といったフォーマルな行事
子どもの入学式や卒業式、七五三などのセレモニーも重ね付けにふさわしいシーンです。
婚約指輪を着けても問題ないシーンであれば、重ね付けも問題ないでしょう。
派手すぎないデザインであれば、厳かな雰囲気の中でも悪目立ちすることなく、装いに洗練された印象を与えてくれます。
せっかくの指輪を活かすチャンスを逃さないようにしてみてください。
婚約指輪と結婚指輪を重ね付けするときによくある質問
婚約指輪と結婚指輪の重ね付けに関してよくある質問にお答えしていきます。
指輪の重ね付けに興味のある方は参考にしてみてくださいね。
Q.婚約指輪と結婚指輪を重ね付けする意味って?
A.婚約指輪で結婚の誓いを封じるという意味があります。
永遠の愛を誓った証である結婚指輪を、婚約の証である婚約指輪で蓋をするというイメージです。
お二人の愛が永遠に続くようにという願いが表現されています。
Q.婚約指輪と結婚指輪を重ね付けする正しい順番って?
A.結婚指輪の上に婚約指輪をはめるのが正式な着け方とされています。
お二人が交わした永遠の愛の誓いの証である結婚指輪を、婚約指輪で封をするという意味が込められているからです。
ただし、これは伝統的な考え方であり、厳格なルールではありません。
デザインの相性によっては逆の順番の方がしっくりくる場合もあるため、自分たちの好みで自由に着けてもOK。
着用シーンが限られる婚約指輪をすぐに外せるように、という考え方もあるそうです。
まとめ:婚約指輪と結婚指輪の重ね付けを楽しもう
婚約指輪と結婚指輪を重ね付けするメリット/デメリットやデザインの選び方について解説しました。
指輪の重ね付けは手元を華やかに演出し、お二人の愛の証を常に感じられる素敵なスタイルです。
結婚指輪選びで後悔しないためには、2本のバランスを考慮し統一感を持たせることがポイントとなるでしょう。
デザイン選びに迷った際は、あらかじめ重ね付けを想定して作られたセットリングを選ぶのも賢い選択です。
本記事で紹介した選び方のコツや注意点を参考に、自分たちらしい最高の組み合わせを見つけてください。
どちらの指輪も輝ける場所が見つかるように祈っています。