オンラインご祝儀は、ご祝儀を事前にオンライン決済できるサービスで、取り入れるプレ花嫁がじわじわと増加中です。
クレジットカードや銀行振込を利用し、キャッシュレスでスマートにお祝いの気持ちを贈ったり受け取ったりできます。
「オンラインご祝儀ってどうなの?」
「メリット/デメリットを知りたい」
「利用時の注意点は?」
本記事では、オンラインご祝儀のメリット/デメリットからサービスの選び方まで元ウエディングプランナーが解説。
スマートで無駄のないお祝いについて知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
オンラインご祝儀とは

オンラインご祝儀はWeb招待状などのサービスに付帯する機能の一つで、ご祝儀を事前にキャッシュレスで贈れる仕組みです。
ゲストはWeb招待状の案内に従い、クレジットカード決済や銀行振込などを利用してご祝儀を送金できます。
新郎新婦は、当日に現金を受け取る代わりに、サービス会社を通じて指定の口座でご祝儀を受け取ることが可能です。
まずはオンラインご祝儀がおすすめの結婚式とサービス利用の流れについて紹介していきます。
オンラインご祝儀がおすすめの結婚式
オンラインご祝儀は、カジュアルな雰囲気の結婚式や、友人中心のアットホームなパーティーとの相性が良いです。
このようなスタイルは堅苦しい形式よりもゲストとの交流を重視するため、オンラインご祝儀の手軽さがマッチするでしょう。
レストランウエディングなど、カジュアルな結婚式を考えている方はぜひ検討してみてください。
一方でホテルや迎賓館などフォーマルな雰囲気の結婚式とは合いにくいので、理想の結婚式に合わせて選択しましょう。
オンラインご祝儀を利用する流れ
オンラインご祝儀を利用するときの流れを解説します。
現金の場合は直接受け渡しできますが、オンラインご祝儀では間にサービス会社を挟む点に注意が必要です。
- Web招待状を作成する
- ゲストがオンライン決済を行う
- サービス会社から入金される
1.Web招待状を作成する
まず、オンラインご祝儀の機能があるweb招待状を作成するところから始めます。
オンラインご祝儀の機能をONにして、招待状を作成しましょう。
併せてご祝儀を受け取るための銀行口座を登録するのが一般的です。
web招待状を送る方法についてはこちらの記事が参考になるでしょう。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/8797/
2.ゲストがオンライン決済を行う
ゲストがweb招待状を受け取ったら、出欠の回答と決済を行ってもらいます。
画面の指示に従ってご祝儀の金額を入力し決済するだけなのでお手軽です。
決済方法としてはクレジットカードや銀行振込、PayPayなどのコード決済に対応しているサービスもあります。
3.サービス会社から入金される
ゲストによって決済されたご祝儀は、一度サービス会社に集められます。
その後、各サービス会社が定めた手数料を差し引いた金額が振り込まれる仕組みです。
ご祝儀は結婚式の前に受け取れたり、結婚式の後にまとめて振り込まれたりとサービスによって様々。
結婚式の前に受け取ると支払いに充てることができるので便利でしょう。
オンライご祝儀を利用するメリット

オンラインご祝儀を導入すると、受付業務が簡略化されリスクや手間を大幅に削減できます。
また、ゲストにとってもご祝儀袋や新札の準備が不要になり、気軽に参加しやすくなるでしょう。
オンラインご祝儀のメリットを新郎新婦とゲストの目線に分けて紹介していきます。
新郎新婦のメリット
オンラインご祝儀の導入は、式当日の負担を軽減するだけでなく、準備におけるメリットをもたらしてくれます。
これらのメリットを上手に活用することで、より安心して結婚式の準備を進められるでしょう。
▼当日の受付がスムーズになる
オンラインご祝儀を事前に受け取ることで、式当日の受付業務が大幅に簡略化されます。
ゲストは芳名帳への記入のみで済むため、受付の混雑を緩和できスムーズに案内できるでしょう。
また、高額な現金を管理する負担とリスクを減らすことも可能です。
挙式中はご祝儀の保管場所に気を配る必要がありますが、事前決済であればその心配がありません。
結婚式後にご祝儀を数える手間も省けるため、余裕を持って当日を迎えられます。
▼結婚式費用の支払いに充てやすい
オンラインご祝儀では結婚式の前にご祝儀を受け取れる場合があります。
多くの結婚式場では、費用を前払いや当日払いで設定しているため、新郎新婦は一時的に大きな金額を用意しなければなりません。
しかし、事前にご祝儀をもらうことでその資金を支払いに充当することができます。
一時的な経済的負担を軽減できるので、自己資金の持ち出しを抑えたいカップルにとっては大きなメリットでしょう。
ゲストのメリット
ゲストにとっても新札やご祝儀袋を用意する手間が省けるといった利点があり、手軽にお祝いの気持ちを贈れるようになります。
ゲストへのおもてなしの一環としても考えてみてはいかがでしょうか。
▼新札やご祝儀袋を用意する手間が省ける
従来の方法では、新札を用意しご祝儀袋を購入して表書きや中袋に氏名・金額を記入するなど手間がかかります。
新札に替える時間がなかったり、筆ペンでの記入に慣れていなかったりする場合は意外な負担になることも。
オンラインご祝儀であれば簡単な操作で送金が完了するため、スマートにお祝いの気持ちを贈れます。
▼欠席する場合でもお祝いの気持ちを送りやすい
結婚式にやむを得ず欠席する場合、従来は現金書留でご祝儀を送ったり直接会う必要がありました。
しかし、オンラインご祝儀であれば、場所や時間を問わず簡単にお祝いを送金できます。
遠方に住んでいるゲストや、多忙なゲストでも気軽にお祝いの気持ちを伝えられるでしょう。
新郎新婦側から見ても、ゲストの情報をデータで一元管理できるため、内祝いなどお返しの手配がスムーズに進められます。
▼クレジットカードのポイントが付く
オンラインご祝儀をクレジットカードで決済した場合、ゲストは利用額に応じてポイントを獲得できます。
ご祝儀は数万円単位のまとまった金額になることが多いため、それに伴って付与されるポイントも大きくなるでしょう。
日常の買い物と同様に、お祝いの気持ちを贈ることでポイントが貯まるのはゲストにとってもささやかながらも嬉しいメリット。
現金で支払う場合にはない、キャッシュレス決済ならではの特典と言えます。
オンラインご祝儀を利用するデメリット

オンラインご祝儀は便利ですが、導入を検討する際にはいくつかのデメリットにも留意する必要があります。
デメリットについても把握して、オンライン決済を取り入れるべきなのか判断しましょう。
決済手数料が発生する
オンラインご祝儀サービスを利用する際、最も注意したい点の一つが決済手数料です。
多くのサービスでは、ゲストから支払われたご祝儀の総額に対し3%〜5%程度の手数料が差し引かれます。
手数料の存在を知らずに利用すると、想定していたよりも受け取れる金額が少なくなってしまう可能性も。
サービスを選ぶ際には、手数料が何パーセントかかるのかを事前に必ず確認しておく必要があります。
年配のゲストには扱いづらい
オンラインでの手続きやキャッシュレス決済は若い世代には浸透していますが、年配のゲストにとってはハードルが高いことも。
Web招待状の操作方法やオンラインご祝儀の仕組みが分からず、戸惑うゲストがいる可能性も考慮しなければなりません。
そのため、オンラインご祝儀を利用する際は、従来通りの現金でのご祝儀も受け付けるようにするなど、選択肢を用意するのが重要。
すべての人にオンライン決済を強制するのではなく、あくまで一つの便利な選択肢として案内することが大切です。
お祝いの気持ちが薄れる
オンラインご祝儀は手軽にお祝いできる便利なサービスですが、一方で「お祝いしている実感が薄れる」と感じるゲストもいます。
新札を用意したり、ご祝儀袋に心を込めて名前を書き入れたりといった一連の準備は、新郎新婦を祝福する大切な儀式の1つ。
オンラインご祝儀ではこうしたプロセスが省略されるため、お祝いしているという実感が湧きにくいという声が聞かれます。
特に年配のゲストからは、「味気ない」「心ばかりの気持ちが伝わりにくい」と感じる方も少なくありません。
オンラインご祝儀を導入する際は、こうした寂しさを感じるゲストがいることを念頭に準備しましょう。
オンラインご祝儀サービスを選ぶときのポイント

オンラインご祝儀のサービスを選ぶ際は、いくつかのポイントで比較検討することが重要です。
これらの要素を総合的に比較し、口コミなども参考にしながら、結婚式のスタイルや価値観に最も合ったサービスを見つけましょう。
決済手数料
オンラインご祝儀のサービスを選ぶ上で、決済手数料は最も重要な比較ポイントの1つです。
手数料はサービス会社によって異なり、一般的にはご祝儀総額の3%から5%程度が相場とされています。
この数パーセントの違いが、受け取るご祝儀の総額によっては数万円単位の差になることも。
または一律料金が設定されているサービスも多いです。
少しでも手元に残る金額を多くするためにも、各サービスの手数料を正確に把握し慎重に比較しましょう。
入金タイミング
オンラインご祝儀サービスを通じて受け取ったご祝儀が、いつ新郎新婦の口座に振り込まれるかも大切なポイント。
結婚式の数週間前、申請してから数日後など、サービスによって入金のタイミングは様々です。
受け取ったご祝儀を結婚式の支払いに充てるのであれば、支払日までに入金してもらう必要があります。
資金計画や支払いスケジュールと照らし合わせて、自分たちに合ったサービスを選択することが重要です。
セキュリティ対策
オンラインご祝儀サービスでは、ゲストの名前や住所といった個人情報に加えクレジットカード情報などの重要なデータを扱います。
そのため、サービスが信頼できるセキュリティ対策を講じているかどうかは必ず確認しましょう。
運営会社の情報や実績も確認し、安心して大切なゲストの情報を預けられる、信頼性の高いサービスを選ぶことが大切です。
ゲストが使いやすいか
新郎新婦にとっての利便性だけでなく、ゲストが迷わず簡単に使えるかどうかも確認しましょう。
スマートフォン操作に不慣れなゲストもいることを想定し、誰にとっても分かりやすく直感的なデザインのサービスを選ぶべきです。
案内の文章が丁寧か、入力項目が多すぎないか、決済までのステップがシンプルか、といった点を確認しましょう。
デモ画面やサンプル招待状を試せるサービスがあれば、実際に自分で操作して使い心地を確かめてみるのがおすすめです。
Web招待状として使えるか
オンラインご祝儀の機能に満足していても、web招待状としてイマイチであれば本末転倒。
招待状のデザインテンプレートは豊富か、オリジナリティを出せるカスタマイズ機能が充実しているかなどもチェックしましょう。
ゲストが招待状を開いた瞬間に、結婚式への期待感が高まるような素敵なweb招待状にしてみてくださいね。
まとめ:オンラインご祝儀を上手く使って招待しよう

オンラインご祝儀について元ウエディングプランナーが解説しました。
Web招待状と連携し、事前にキャッシュレスでご祝儀の受け渡しを完結できる便利なサービスですが、利用には注意が必要です。
手数料や入金タイミング、web招待状としてのデザイン性など総合的に判断してから利用しましょう。
オンライン決済が自分たちの結婚式に合っているのか、ゲストの顔ぶれも考えながら決めてみてくださいね。
ゲストも新郎新婦も快適に過ごせる結婚式になるよう、応援しています。




