結婚内祝い熨斗・表書きの書き方|外のし・内のしのマナーも解説 | 結婚式場の選び方

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結婚祝いをいただいた方へ感謝の気持ちを込めて贈る結婚内祝い。
このお返しには、礼儀として「のし(熨斗)」をかけるのがマナーです。
しかし、水引の選び方や表書きの書き方など、細かいルールが多く戸惑うかもしれません。

「のしってどうやって付けるの?」
「何を書けばいい?」
「そんなにかしこまった感じじゃないときは?」

本記事では、結婚内祝いにふさわしいのしの選び方から内のし・外のしの使い分けまで、のしの基本マナーを解説します。
相手に失礼のないよう贈り物の準備を進めるための正しい知識を身につけましょう。
ぜひ本記事を参考に贈り物を用意してみてくださいね。

結婚内祝いにおけるのし紙の基本マナー

画像:何も書かれていないのし紙

結婚内祝いでは、品物にかけるのし紙の選び方が重要です。
適切な水引の結び方や本数が決まっており、間違ったものを選ぶと失礼にあたる可能性も。
内祝いにふさわしい正しいのし紙で、相手への敬意と感謝の気持ちがきちんと伝えられるように準備しましょう。

 

水引のデザイン

結婚内祝いの水引は、結び方によって意味が異なります。
それぞれ適した使用方法があるので、間違えないようにしましょう。

  • 結び切り
  • あわじ結び
  • 蝶結び

▼結び切り

結び切りは一度結ぶと解くのが難しい結び方で、「一度きりであってほしい」お祝い事に使われます。
結婚は繰り返すことのないお祝い事のため、この結び方が最適です。

 

▼あわじ結び

あわじ結びは結び切りの一種で、両端を引っ張るとさらに固く結ばれる形状をしています。
見た目が華やかなだけでなく一度結ぶと解くのが難しいため、こちらも結婚に関するお祝いに適した結び方です。

 

▼蝶結び

結婚内祝いで蝶結びの水引を選ぶことはマナー違反とされています。
蝶結びは簡単に結び直せるので、出産や入学、お中元やお歳暮など「何度あってもいいお祝い事」に使用されるのが一般的です。
蝶結びの水引を使ってしまうと、相手に非常識な印象を与えかねないため注意しましょう。

 

10本組の水引

一般的なお祝い事では5本の水引が使われますが、結婚祝いやその内祝いで使用する水引は10本のものを選ぶのが基本です。
両家が結びつき、喜びも倍になるように、5本を2束にした10本の水引が用いられます。
地域や品物の大きさによっては7本の水引が使われることもありますが、迷った場合は10本のものを選んでおくと良いでしょう。

 

華やかな色合いの水引

慶事全般には赤白の水引が用いられますが、結婚祝いや結婚内祝い、結納には金銀の水引も使用できます。
黄白や白黒など弔事で使われる水引は使わないようにしてください。
見た目にも華やかなものを選べば問題ないでしょう。

 

メッセージカードを添える

結婚内祝いを贈る際、のし紙だけでは伝わらない感謝の気持ちを届けるためにも、メッセージカードを添えることがおすすめ。
特に直接手渡しできないケースでは、カードに手書きのメッセージを添えることでより温かい気持ちが伝わります。
結婚祝いへのお礼、新生活の報告、今後の抱負などを自分の言葉で綴ると良いでしょう。

内のしの場合は品物とのし紙の間、外のしの場合は包装紙の内側に入れるか、品物に直接添えるのが一般的です。

 

結婚内祝いにおけるのし紙の書き方

画像:内祝と印刷されたのし紙

結婚内祝いののし紙には、贈り主や表書きを記入します。
表書きや名入れ(記名)には書き方のルールがあるので、マナーを守って記入しましょう。

ここでは、のし紙の書き方について具体的なポイントを解説していきますので、参考にしてみてください。

毛筆か筆ペンで書く

のし紙の表書きや名入れは、毛筆や筆ペンを使い、濃い墨で書くのが正式なマナーです。
ボールペンや万年筆、サインペンなどではカジュアルな印象を与えたり、文字が細くて見栄えがしなかったりするため避けましょう。

また、弔事で用いる薄墨は「涙で墨が薄まった」ことを表すため、お祝い事には絶対に使用してはいけません。
自分で書くのが苦手な場合は、購入店で代筆を依頼したり、名前が印刷されたのし紙を利用したりすることもできます。
印刷であってもマナー違反にはなりません。

 

表書きの書き方

のし紙の上段に書く表書きには贈り物の目的を記すので、結婚内祝いの場合は「内祝」「寿」と書くのが主流です。
内祝いとして渡すのであれば「内祝」がおすすめですが、「寿」でも間違いではありません。

 

名前の書き方

のし紙の下段には贈り主の名前を記載します。
結婚内祝いでは、新しい家庭からの贈り物という意味からも、フルネームではなく新しい苗字(新姓)のみを書くのが一般的です。

また、夫婦二人からの感謝の気持ちを表すために、夫婦の連名で名前を記載することもあります。
書き方については以下を参考にしてみてください。

▼夫婦連名で名入れする場合

夫婦連名で名前を記載する場合は、中央に新しい姓を書き、その下に夫婦それぞれの名前を配置します。
右側に夫の名前、左側に妻の名前を並べるのが一般的です。

 

▼旧姓を書きたい場合

結婚を機に姓が変わった場合、職場の関係者などに新姓で内祝いを贈ると誰からの贈り物か分からないことも。
特に、職場では旧姓で仕事をしているケースも多いため、相手を混乱させない配慮が必要です。
このような場合は、新しい姓の横に括弧書きで旧姓を併記しましょう。
連名で名前を書く際に、名前の横に「(旧姓:〇〇)」と書き加えることで、誰からの贈り物かが一目で伝わります。

 

内のしと外のしの使い分け方

画像:内祝いののしがかけられた箱

のし紙のかけ方には、品物に直接のし紙をかける「内のし」と、包装した上からのし紙をかける「外のし」の2種類があります。
どちらを選ぶかは、贈り物を配送するのか、それとも手渡しするのかといった渡し方によって決めるのが一般的です。

それぞれの特徴を理解し、状況に応じて適切に使い分けることで、より丁寧な印象を相手に与えることができます。
ここでは、内のしと外のそれぞれの特徴と、どのような場面でどちらを選ぶべきかを解説するので、参考にしてみてください。

内のしがおすすめのパターン

内のしは、品物の箱に直接のし紙をかけ、その上から包装紙で包む方法です。
結婚内祝いを郵送や宅配便で贈る場合は、配送中にのし紙が汚れたり破れたりするのを防ぐため、内のしが適しています。

また、包装紙を開けるまで贈り物の目的や贈り主が分からないため、相手に控えめで奥ゆかしい印象を与えるとも。
内祝いでは喜びを前面に押し出すよりも、謙虚な姿勢を示す方が好ましいと考えられるため、内のしが好まれる傾向もあります。

 

外のしがおすすめのパターン

外のしは、品物を包装紙で包んだ上からのし紙をかける方法で、一目で贈り物の目的と贈り主が分かります。
直接手渡しの際には、どのような目的で誰からの贈り物なのかを相手にすぐ伝えることが重要なため、外のしが一般的です。
贈り物の趣旨をはっきりと示したい場面や、相手に祝福への感謝を明確に伝えたいときには外のしを選ぶと良いでしょう。

 

のしが不要のパターン

結婚内祝いではのしをかけるのが基本マナーですが、状況によってはのしが不要、あるいは付けない方が良いケースもあります。
相手へ配慮しつつ、どのような場合にのしを付けなくても良いのか、具体的なケースとその際の対応方法について解説。
ぜひ参考にしてみてください。

1.カジュアルなギフトを贈る場合

親しい友人や同僚など、気心の知れた相手へ内祝いを贈る場合は、必ずしも堅苦しいのし紙を付ける必要はありません
特に、形式ばった贈り物が相手の負担になりそうだと感じるときは、リボンなどカジュアルなラッピングの方が喜ばれることも。
ラッピングのみで贈る場合でも、誰からの贈り物か分かるようにメッセージカードを添えるなどの配慮は忘れないようにしましょう。
相手との関係性を考慮し、堅苦しくなりすぎない方法で感謝の気持ちを伝えることが大切です。

 

2.品物が小さく、のし紙をかけられない場合

内祝いの品物が小さかったり、形状が特殊だったりして、通常ののし紙をかけるのが難しい場合もあります。
このようなケースでは、無理に大きなのし紙をかける必要はありません。
ラッピングしてメッセージカードを添えるだけでも、十分に気持ちは伝わります。

 

まとめ:内祝いは正しく用意しよう

画像:ご祝儀袋と朱色の袱紗

結婚内祝いにおけるのしのマナーについて解説しました。
のしのマナーは、水引の選び方から表書きの書き方、内のし・外のしの使い分けまで多岐にわたります。

これらのルールは相手への感謝と敬意を示すためのおもてなしにもなるので、相手や状況に応じて適切な対応を心がけましょう。
また、形式だけでなくメッセージカードを添えるなどの心遣いを加えることで、より心のこもった贈り物になります。

本記事を参考に心遣いの伝わる結婚祝いを用意してみてください。
内祝いを贈る相手と、末永く良好な関係を築けるように祈っています。

 
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