結婚式での誓いのキスのシーンに、憧れている方は多いでしょう。
誓いのキスは、結婚式の中でもクライマックスになる重要な場面。ロマンティックな瞬間を、しっかり写真にも残しておきたいですよね。
しかし、「緊張して失敗したらどうしよう」「みんなの前でキスするのは恥ずかしい」など、不安に思いながら結婚式に臨む新郎新婦様は少なくありません。
そこで今回は、結婚式でのキスシーンを成功させる方法や、映える写真を撮ってもらうコツをまとめました。
結婚式にキスシーンがある理由や、ロマンティックに演出する方法も紹介しています。ぜひ参考にしていただき、ふたりにとって最高に素敵なキスシーンを、写真に残しましょう。
誓いのキスで誓いを封じ込める
誓いのキスは、教会式の進行には必ず入っています。人前式も、教会式の流れをベースに組み立てることが多く、誓いのキスが進行に入っていることが多いです。
しかし、海外とは異なり、日本では人前でキスをする習慣がありません。そのため、「恥ずかしいのに、なぜ誓いのキスをするの?」と、疑問に思う新郎新婦様もいるでしょう。
結婚式の進行にはひとつひとつ意味があり、誓いのキスにも意味があります。
ここでは、誓いのキスの意味や、キスをしないアイデアについても紹介していきましょう。
●誓いを永遠のものに
誓いのキスには、ふたりが交わした結婚の誓いをキスによって封じ込めて、永遠のものにするという意味があります。
そのため、誓いの言葉の後にキスをする流れが決まっていて、誓いの言葉、ベールアップ、誓いのキスという順番を変えてしまうと、意味がなくなってしまうのです。
誓いのキスは教会式由来のものなので、神前式や仏前式では行いませんが、人前式で誓いのキスを取り入れる時は、誓いの言葉からキスという流れで進行を組み立てましょう。
ひとつひとつの演出に意味を持たせることで、結婚式をより心のこもったセレモニーにすることができますよ。
●唇にキスするのが基本
誓いのキスのシーンで思い浮かぶのが、唇へのキスだという方は多いでしょう。結婚式での誓いのキスは、新郎様から新婦様の唇にキスするのが基本になります。
誓いのキスには交わした誓いを封じ込める意味がありますが、誓いを紡いだ唇にキスをすることで、言葉を封じ込めることができるとされているからです。
唇へのキスは愛情を示す意味もあるため、夫婦の誓いとして唇にキスをするのが、一般的になっているのでしょう。
しかし、誓いのキスは必ず唇にしないといけないわけではなく、ほほやおでこを選ぶ新郎新婦様もいます。
「恥ずかしいから」「緊張で失敗しそうだから」と理由はいろいろですが、唇以外へのキスでも、十分ロマンティックなシーンになりますよ。
キスをどこにするかは、ふたりで相談して決めるといいでしょう。
●誓いのキスでキスをしないアイデア
どうしても人前でキスをしたくないという方には、ほかの表現で誓いを封じ込めるアイデアもおすすめです。
「みんなに見られて恥ずかしい」「親にキスシーンを見られたくない」といった理由が多いですが、キス以外のアイデアには、ハグや手合わせ、握手などがあります。
また、キスシーンをウェディングブーケで隠したり、子どもを真ん中に抱いてふたりが子どものほほにキスしたりという方法も。
ただし、教会式の場合は、教会のスタイルや考えによって、アレンジが効かない可能性もあります。キスを回避する場合は、自由度の高い人前式を選ぶといいでしょう。
キス以外の演出や、唇以外へのキスのバリエーションについては、以下の記事でも詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6568/
事前準備は成功のもと
結婚式を成功させるためには、事前準備がとても重要です。
家族や親族、友人たちの前で、緊張せずに結婚式に臨める方はそうそういません。
さらに、結婚式では普段とは違う服装をしているため、思うように動けずに不格好になってしまうこともあります。
結婚式は、後からこうすればよかったと思ってもやり直しができないので、後悔しないように全力で準備に取り組みましょう。
●リハーサルが大事
結婚式の事前準備で一番大事なのが、本番を想定したシミュレーションとリハーサルを行っておくことです。
結婚式では、慣れない格好と環境で、ついこわばった動きになってしまいます。
特に、ボリュームのあるドレスだと、新郎様が新婦様に近づききれずに、離れた場所からムリな体勢でキスをすることも。
しかし、事前にシミュレーションした上でリハーサルを重ねておけば、ひとつひとつの動きや距離の詰め方をマスターでき、多少たどたどしくても大きく失敗することはないでしょう。
さらに、きれいに見えるしぐさや角度も勉強し、ふたりで練習しておけば、美しいキスシーンを演出できますよ。
●進行スケジュールも頭に入れよう
ひとつひとつの動きも大切ですが、全体の進行スケジュールを頭に入れておくことも、結婚式を成功させるためのポイントです。
結婚式の流れを理解していないと、スムーズに次の動作に移れずに、ぎくしゃくした動きになってしまいます。
おかしな間を作ってしまったり、不安げな表情をしてしまったりでは、結婚式のロマンティックな雰囲気が壊れてしまうでしょう。
特に、誓いのキスは、結婚式のクライマックスになる大切なシーンです。
誓いのキスまでは、雰囲気が壊れずにスムーズに進行できるよう、自分が次に何をしたらいいのか把握しておきましょう。
●フェイス・ボディケアも万全に
結婚式の写真を見て、後から悔やむことのないように、顔やボディも万全なケアをしておきましょう。
誓いのキスでは、横顔や横からの立ち姿を見られます。横顔のあごのラインや二の腕のケア、姿勢のいい立ち姿にも気を配ることで、写真映えがかなり変わりますよ。
顔のケアは、小顔エステや当日むくまないような対策をしておくと、綺麗な横顔をキープできるでしょう。
二の腕が露出したデザインのドレスの場合、横を向くと二の腕がどうしても目立ちます。
ブライダルエステでは、特に目立つ二の腕や鎖骨、背中を重点的にケアするのもおすすめです。
姿勢が気になる方は、エステや整体などで、姿勢矯正をしてもらうのもいいでしょう。
自分磨きは、妥協せずに納得できるまで行うことで、どのシーンも満足いく写真を残せますよ。
写真映えするコツ
誓いのキスをさらに写真映えさせるには、コツがあります。
美しいキスシーンを写真に残せるかは、このコツを実践するかしないかにかかっていると言っても、過言ではありません。
大事なポイントになるので、シミュレーションとリハーサルの段階から取り入れて、結婚式本番に臨みましょう。
●しっかり近づく
誓いのキスを違和感なく行うためには、新郎様が新婦様にしっかり近づくことが大切です。
距離が開いていると不自然な体勢になってしまい、キスをする時にロボットのように腕が伸びていたり、唇だけ突き出すかたちになったりと、不格好になってしまいます。
特に、新婦様がボリュームのあるドレスを着ている場合、新郎様がしっかり近づけないことが多いです。
ボリュームのあるドレスの時には、新郎様の足をドレスの下に思い切って踏み入れることで、新婦様にしっかり近づくことができます。
その際に、足を上げるとドレスを踏んでしまったり、踏みそうになって近づくのを躊躇したりするので、すり足でグッと踏み込むようにしましょう。
しっかり近づいたらベールを上げて、両手は新婦様の肩か腕に軽く当て、ゆっくりとキスを贈ります。
●3秒~5秒はそのまま
緊張と恥ずかしさで、軽くキスをしてすぐに終わらせたくなるかもしれませんが、3秒~5秒はキスしたままの状態をキープしましょう。
キスシーンは、結婚式のクライマックス。ゲストにとっても、一番のシャッターチャンスになります。
ぱぱっと済ませてしまっては、短すぎて周りもチャンスを逃してしまい、キスシーンのきれいな写真が残せません。
本番は慌てやすいので、練習の時からゆっくり3秒~5秒、長めに数えるクセをつけましょう。
周りが気になるからと、途中で目を開くのもナシです。キスシーンは目を閉じていた方がきれいに見えるので、しっかりまぶたを閉じて、たくさん写真を撮ってもらいましょう。
●指先まで意識する
写真映えするキスシーンを残すためには、一本一本の指の先まで、意識をめぐらすことも大切です。きれいに揃えた指先が、より一層ふたりのキスシーンを美しく見せてくれます。
新郎様は新婦様を支えるように、肩や腕に軽く両手を添えましょう。腰に手をまわして、密着度を高めるのもおすすめです。
新婦様は腕を自然に下ろし、両手を前で軽く重ね合わせます。手を繋いだり首に腕を回したりすれば、ふたりの仲良し度がアップして、ほほえましい写真が撮れるでしょう。
具体的な手の位置や見栄えについては、次の記事でも紹介しているので、併せてチェックしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6588/
●ベールアップの仕方
新郎様は、ベールアップをしたら、最後まできれいに下ろすことも大切です。
ベールアップが中途半場だと、端が折れていたり、ベールを上げきれずに新婦様の顔にかかったままになったりで、せっかくの写真が残念な結果になってしまいます。
ベールアップを成功させるためには、ふたりの協力が不可欠です。次の手順のとおりにベールアップを行うと、花嫁姿がきれいに整いますよ。
ベールアップの仕方
- 新郎様は新婦様にしっかり近づきます
- 新婦様はベールを上げやすいように、少し屈みましょう
- 新郎様は前に下がっているベールの端と端をつまみ、新婦様のアクセサリーや髪に引っ掛からないように、ゆっくり持ち上げます
- そのまま後ろに手を送り、しっかり下までベールを下げます
- 最後に、シワを伸ばすように少し広げるようにして、ゆっくり手を離しましょう
注意点としては、新郎様はベールをふんわり持って引っ張らないこと。新婦様は、屈むときにお尻を突き出すのではなく、腰を落とす感じにするときれいに見えます。
ウェディングベールは、花嫁を悪いものから守る壁であり、二人の間にある障壁を意味します。
ベールアップは、二人の間の壁を取り除き、これからは花婿が花嫁を守っていくという決意を表す、大切なセレモニーです。
次のキスに気を取られて慌てることのないよう、ベールアップはゆっくり丁寧に行ないましょう。
ロマンチックな演出方法
最後に、誓いのキスをもっとロマンティックに演出する方法を、紹介していきます。
シンプルなキスシーンも感動しますが、見栄えのする演出を取り入れることで、うっとりするような素敵なキスシーンの写真が残せるでしょう。
●フェザーシャワー
フェザーシャワーは、キスの瞬間に合わせて、ふたりの上から羽が降り注ぐ演出です。
真っ白で清らかな羽が、おふたりを祝福するようにゆっくりと舞う様子はとても幻想的で、最高にロマンティックな瞬間を演出してくれます。
屋外での人前式には、シャボン玉シャワーやバルーンリリースもおすすめです。
おふたりのキスに合わせて舞うシャボン玉や、空へと吸い込まれていくバルーンが、結婚式のクライマックスであるキスシーンを最高潮に盛り上げてくれるでしょう。
●ベールの中でキス
ふたりだけの秘密の空間を演出できる、ベールの中でのキスも最高にロマンティックです。
ベールによって多少はゲストの目を遮ることができるので、人前でのキスが恥ずかしい方にも嬉しい方法ではないでしょうか。
ただし、教会式ではベールアップをすることに意味があるので、ベールの中でのキスができないこともあります。
式場に可能か確認したり、人前式で取り入れたりするといいでしょう。
●手の甲へキス
新婦様の手の甲へキスをするのも、まるでおとぎ話のプリンセスになったみたいで、ロマンティックな気持ちになれるでしょう。
指輪の交換ではめた結婚指輪のある薬指に、キスをするのも素敵です。
新郎様は立ったままで新婦様の手にキスをするのもいいですが、プリンスのように片膝をついて新婦様を見上げ、手を取ってキスをすれば、もっとロマンティックなワンシーンになりますよ。
手の甲へのキスには「尊敬」「敬愛」といった意味があり、新郎様から新婦様への深い愛が、写真からもしっかり伝わってくることでしょう。
最高にロマンチックな瞬間を残そう
ベールアップからの誓いのキスは、結婚式のクライマックスになり、最高潮に盛り上がる瞬間です。
しかし、緊張や恥ずかしさからスムーズにできなくて、後から写真を見返したらがっかりしたという方もいるでしょう。
ロマンティックなキスシーンにするには、リハーサルなどの事前準備や、写真映えするコツを心得ておくことが大切です。
キスは唇にするのが基本ですが、おでこやほほにするケースもあります。
ハグや握手などのキス以外の演出を取り入れたり、キスシーンをもっとロマンティックにする演出を取り入れて、プリンセス気分を味わうのも素敵ですよね。
ふたりでどのようなキスシーンにするか相談して、最高にロマンティックな瞬間を、しっかり写真に残しましょう。