一生に一度の結婚式だからこそ、新郎新婦はもちろん、ゲストの記憶にも残るようなユーモアあふれる楽しい結婚式にしたい、という人もいるのではないでしょうか。人前式は、ある程度2人の希望に合わせて自由に挙式スタイルをアレンジできるのが特徴。
そんな人前式を活かして、自分たちらしいおもしろい結婚式の誓いの言葉を作ってみませんか?誓いの言葉といえば、ある程度定番の内容が決まっている場合も多いですが、アレンジを加えることで、ゲストへのサプライズ演出としても楽しめますよ。
この記事では、おもしろい誓いの言葉として許されるラインや、誓いの言葉の例文、ゲスト参加のアイデアなど、笑顔溢れる結婚式を作る参考になる情報を紹介していきます。堅苦しい結婚式はいやだ、という人は、ぜひ一度目を通してみてください。
人前式で許されるラインとは
人前式は自由なスタイルで、新郎新婦の希望に合わせて結婚式を作っていきます。そのため、おもしろいオリジナルの誓いの言葉を取り入れることももちろんOK。お笑い要素なんかを取り入れても、楽しい雰囲気の式を作れそうですよね。
ただ、いくら自由にできる人前式であっても、ゲストを招待している大切な場であることに変わりはありません。ふざけすぎて、せっかくの結婚式の神聖な雰囲気が台無しになってしまうのは残念ですよね。大爆笑を狙うよりも、誰もがクスッと笑える程度を意識するのがおすすめ。きちんとするところはビシッときめて、ちょうどいいユーモアも忘れないメリハリが、楽しい人前式のポイントです。
●ゲストは友人中心に
おもしろい誓いの言葉を取り入れる結婚式では、できればゲストは友人中心になるのがいいでしょう。年配の方や目上の方には、カジュアルすぎる雰囲気は楽しめない可能性もあるからです。楽しめていない人がいると、場の雰囲気も悪くなってしまうかもしれません。せっかくのお祝いの場なので、来ていただいたゲストみんなが楽しめる結婚式を意識することが大切ですね。
●カジュアルなスタイルで統一
誓いの言葉をカジュアルなものにするのであれば、ゲストのドレスコードを緩めにしたり、アイテムを使用して雰囲気作りをするなど、式全体のイメージもカジュアルに統一するとおしゃれです。
パーティーでカジュアルな要素を取り入れるのであれば、新郎新婦が座る高砂席をソファスタイルにしたり、ラフなガーデンブッフェなどを取り入れるのも素敵ですよね。せっかく誓いの言葉をアレンジするのであれば、結婚式やパーティー全体で雰囲気作りを楽しむのもおすすめです。
●注意点
おもしろい、楽しいと感じるセリフや言葉を考える際に注意したいのが、一部の人だけが楽しいものにならないようにすることです。先程の項目に記載した通り、年齢などもありますし、一部の友人のみで共有できる話題や思い出を取り入れるのも控えておいたほうがいいでしょう。結婚式が誰かにとって楽しくなかった思い出にならないように注意が必要ですね。
ゲスト参加型の誓いの言葉や、イベントを取り入れる場合は、そういう企画を一緒に楽しめるタイプの人を選ぶよう、人選も慎重に行うことがポイントです。
笑みが浮かぶお二人からの誓いの言葉
それでは実際に誓いの言葉を考えてみましょう。誓いの言葉は、新郎新婦2人で読み上げる、読む場所を決めておき交互に読む、新郎がすべて読み上げる、などのパターンがあります。自分たちに合ったものはどれか、例文を参考に考えてみてくださいね。
●一緒に読み上げる
夫婦となった2人が一緒に声を揃えて読み上げる、ほっこりとしたシーンになります。せっかく一緒に読み上げるのですから、2人で一緒にどんな夫婦になりたいのか、どんなことをゲストに約束するのか、などの内容にしてもいいですね。
私達は 今日皆様に見守られ 夫婦となりました
この場で皆様に結婚の誓いをたてさせていただきます
1 笑いの絶えない家庭を築きます
2 喧嘩をしてもその日のうちに仲直りをします
3 どちらかが太っても愛し抜きます
皆様にお約束したこの3つの誓いを守れるよう
これからもともに生きていくことを誓います
新郎新婦の名前を使った「あいうえお作文」風の誓いの言葉も素敵です。名前を取り入れることで、オリジナリティが出るのもいいですね。
た 楽しいことは共有します
く 苦しいことも一緒に乗り越えます
や 優しく接することをわすれません
ま 毎日美味しいご飯を作ります
ゆ ユーモアあふれる笑いが絶えない家庭を作ります
●交互に読み上げる
それぞれが読む場所の内容を考えたり、2人の掛け合いが入ることで、とても微笑ましくあたたかい印象になります。それぞれが相手に約束することをゲストに聞いてもらう、というイメージで考えると作りやすいですよ。
私は(新婦)を心から愛し抜くことを誓います
1 毎日(新婦)を笑わせます
2 記念日を忘れません
3 怒らせた日にはスイーツを買ってきます
私は(新郎)を愛し支えていくことを誓います
1 悲しいことも共有して乗り越えます
2 毎日キレイでいる努力をします
3 喧嘩をしてもプレゼントで許してあげます
●新郎が誓う
新郎が1人で話す場合は、2人の誓いを代表して話すパターンや、新郎から新婦への誓いの言葉をゲストに聞いてもらうというパターンもOKです。新郎から新婦への誓いの場合は、プロポーズのような形式にすると、ロマンチックで盛り上がるシーンになりますよ。
私達は 本日皆様の前で夫婦となりました
この場で 新婦への誓いを伝えさせてください
(新婦)の優しくおおらかなところに惹かれました
うれしいときも 困ったときもあなたとなら乗り越えていけます
靴下を裏返したまま洗濯機に入れて怒られてしまう僕ですが
これからは夫婦として ずっと一緒にいてください
新郎から、プロポーズのような誓いの言葉をもらったら、新婦側からも「よろしくお願いします」など、お返事を返せば、よりドラマチックな雰囲気を演出できますね。
誓いの言葉を友人に参加してもらう
友人に参加をお願いする場合には、あらかじめ、カジュアルな感じで進めていきたいことを伝えておくのがいいでしょう。この記事の例文などを参考にしてもらうことで、友人側も式のイメージやどんな役割を依頼されているかが把握しやすくなります。
友人だからこそ知っているような、ユーモア溢れる問いかけがあると、オリジナリティある素敵な言葉になりそうですね。
●友人から問いかける場合のやり方
- 新郎側新婦側それぞれから、同じ人数の友人を選び依頼する
- 新婦友人から新郎に問いかけ→新郎が答える
- 新郎友人から新婦に問いかけ→新婦が答える
順序が決まっているわけではありませんので、順番などをアレンジしてももちろん問題ありません。新郎新婦とお互いの友人との掛け合いがおもしろいポイントなので、恥ずかしがらずに思いっきりやり切ることが大切ですよ。
●友人から問いかける場合の例文
質問相手に無茶振りをしたり、質問された側が返事に困るような質問をあえてしても、友人という関係性から微笑ましい印象になります。ゲストにとっても、新郎新婦の知らない一面を見れて、楽しめる演出ですね。
新婦は普段とてもやさしく温厚ですが
趣味であるネイルアートの変化に気づいてあげられないと
人が変わったように怒りだすかもしれません
それでも(新婦)を愛し 小さな変化も褒めてあげると誓いますか?
新郎は周りに気を使えるいい男ですが
趣味の野球観戦では 熱くなりすぎて(新婦)のことをほったらかしにするかもしれません
それでも (新郎)を愛し 一緒に野球観戦ができると約束しますか?
●友人が参加するだけで和やかに
素人が狙って笑いをとるのは、なかなか難しいことだと思います。笑ってもらえなかったり、変な空気になったりしたら、と心配になる人もいるかもしれません。しかし、友人が式に参加しているというだけで、和やかな微笑ましい雰囲気を作れるのがうれしいポイント。こだわった演出などがなくても、手軽にゲスト参加型の結婚式を作れますね。
ゲストが楽しめる挙式アイデア
おもしろくてちょっと笑える誓いの言葉は魅力的ですが、その反面、セリフを考えるのが難しいというデメリットもあります。そんなときには、誓いの言葉以外の方法で、ゲストに楽しんでもらえるアイデアを考えてみませんか。参考になるものをいくつか紹介していきます。
詳しく知りたい方は、ぜひこちらの関連記事も参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6463/
●参加型の結婚証明書
ウエディングツリーやウエディングキャンパスで知られている、ゲスト全員参加で結婚証明を作成する方法があります。ゲストが実際に指印や筆を取って、結婚証明書を完成させていくので、結婚式が終わっても、新郎新婦の思い出の品として形に残せるのがうれしいですね。限られた人だけでなく全員参加ができるので、ゲストが平等に楽しめるのも魅力的です。
●ブライズメイド・グルームズマン
海外の結婚式のシーンでみかけることの多い演出です。新郎新婦それぞれ複数人のゲストに参加してもらうことができます。衣装をお揃いにするなど、仲間内で楽しめるポイントも多く、お写真映えもバッチリです。特に仲のいい友人グループがある場合などにおすすめですよ。
ゲストと楽しもう
おもしろい誓いの言葉を考えるときには、来てくださるゲストとの関係性や年齢層などに配慮しながら、自分たちの結婚式に合った誓いの言葉を見つけることが大切です。簡単に「おもしろい」といっても、感じ方は人それぞれだということを忘れないようにしましょう。
とても難しいことのように感じますが、思いついたときにはまず、自分がゲストになったつもりで、客観的に考えることを意識してみるといいかもしれません。
もし失敗してしまったら、と不安に感じる方も多いでしょうが、2人で一生懸命考えた誓いの言葉であれば、それが正解で、失敗してもいい思い出になる、という考え方もありますよ。
せっかくなら新郎新婦はもちろん、ゲストも全員が楽しめる結婚式を目指しましょう。この記事が、少しでも参考になれば幸いです。