結婚式の装花やブーケは、会場や花嫁を華やかに彩るための欠かせないアイテム。
しかし、やりたいイメージや好きなお花を選んでいったら、装花の見積もりが予想以上に高くてびっくりする方も多いです。
お花は選ぶ種類やボリューム、飾り方によって金額がかなり変わります。お花の相場を知らないと、提示された金額が妥当なのか分かりません。
そこでこの記事では、会場装花の種類や相場、ボリュームごとのイメージについてまとめました。
貧相に見えない節約術やブーケについても解説しているので、装花の金額やボリュームで迷っている方は参考にしてくださいね。
会場装花の相場
会場装花の平均相場は、全体の総額で20万円弱です。
価格帯では5万円以下から30万円以上と幅広く、飾り方やボリュームによってかなり差があります。
装花はその場を華やかに彩り、特別感を演出してくれるもの。結婚式ではふたりの特別な一日を盛り上げるだけでなく、ゲストを存在感や色彩でおもてなししてくれます。
新郎新婦が好きなお花やテーマで飾ることで、ふたりらしい会場を作り上げることができるのも装花の魅力です。
ここでは結婚式に欠かせない装花について、種類ごとの相場とポイントを解説していきます。
●メインテーブル装花
メインテーブル装花は新郎新婦のテーブルに飾るアイテムで、相場は3万円～10万円くらいです。
会場の中で一番注目される場所で、メインテーブルに装花がないと全体が寂しく見えてしまうため省くことはほとんどありません。
●ゲストテーブル装花
ゲストテーブル装花は、ゲストの各テーブルに飾ることで会場全体に華やかさを添えるアイテムです。
相場は1卓3,000円～1万円くらいで、キャンドルサービスなどの演出物と組み合わせる飾り方もあります。
●ウエディングケーキ装花
ウェディングケーキ装花はケーキ台に飾るお花で、相場は5,000円～2万円くらいです。
ケーキのデザインやテーマに合わせて装飾することで、ケーキをより豪華に見せてくれます。ケーキ以外のローストビーフ入刀や他の演出では省くこともあります。
●ケーキナイフ装花
ケーキナイフ装花は入刀ナイフの手元につける飾りで、相場は3,000円～5,000円くらいです。
なしかリボンのみにする方も多いですが、お花があると手元が華やかになり写真映えもするので、余裕があればつけるといいでしょう。
●マイク装花
マイク装花はマイクスタンドにつけるお花で、相場は1,000円～3,000円くらいです。
ゲストがスピーチなどをする時に華やかに見えます。写真映えはしますがそれほど目立つものではないので、つけない人が多いです。
●ウェルカムスペース・受付装花
ゲストを出迎えるウェルカムスペースや受付に飾る装花の相場は、3,000円～1万円くらいです。
受付台にアレンジを飾ったり、ウェルカムスペース全体を飾り付けたりします。最近は、持ち込みのウェルカムグッズを飾る人も多いです。
●その他の装飾装花
その他の装飾装花としてお手洗いや控室、グラス装花、トーションフラワーなどは、相場が1点1,000円～3,000円くらいです。
また、ケーキやナイフ装花と同様に、演出のキャンドルやトーチ装花などもあります。
メインテーブル装花の金額とイメージ
次はメインテーブル装花のイメージやボリューム感を、金額ごとに解説していきましょう。
装花のボリュームの違いは、どれだけお金をかけるかです。
また、選ぶ会場によってメインテーブルの大きさや雰囲気が異なるため、サイズ感や雰囲気が合っていないと貧相に見えてしまうこともあります。
節約する場合はお花の選び方や飾り方などを工夫して、ボリューム感のある雰囲気を作ることが大切です。
●3万円に抑える
3万円以内に抑える場合は、花材の量が少なくお花の種類の指定も難しいでしょう。
会場見学時に展示してある装花は、見栄えをよくするためにボリューム良く飾っているので、予算が3万円以下だと寂しく感じることが多いです。
たくさん花材を入れられないので、隙間を埋めたりボリューム良く見せるためにグリーンが多めになることもあります。
少ない花材で見栄えよくするには、花材以外の小物も使ってテーブルの隙間を埋める工夫が必要です。
●5万円～10万円の相場で用意
5万円～10万円の装花は、展示用の飾り付けと同程度か少し豪華くらいです。金額次第でメインテーブルの端から端まで飾ることができるため、見栄えはよくなります。
花材の指定もある程度可能で、ユリやダリアなどの大きなお花や華やかなバラをメインに使い豪華に見せることもできます。
しかし、こだわって細かく指定し過ぎると量が減ってしまうため、ボリューム感を重視するなら雰囲気と色合いだけ指定してお任せするのがおすすめです。
●10万円～こだわって装飾
10万円以上になれば、かなりこだわった装飾ができます。花材の細かい指定や、テーブル上だけでなく後ろや足元も使った広範囲の装飾も可能です。
大きな枝でアーチを作り森をイメージしたり、天井からお花やグリーンを垂らしたりなど、空間全体を使った装飾ができるため高さや豪華さのある装花になります。
あえてメインテーブルを置かずにソファ席にして周囲を装花で飾れば、トレンド感のあるフォトジェニックな空間に仕上がります。
節約しながらボリュームを下げない方法
お金を出せば装花のボリュームは良くなりますが、結婚式はほかにも費用がかかるのでなるべく節約したいですよね。
しかし、装花のボリュームが少ないと貧相に見えてしまうため、せっかくの特別な一日が華やかさに欠けてゲストへのおもてなし感も薄れてしまいます。
ここでは節約しつつ貧相に見せないアイデアを紹介していくので、予算を抑えたい方は参考にしてみてください。
●メインテーブル装花の節約術
メインテーブルはフローラルフォームにアレンジしたものを置くのが定番ですが、工夫次第でいろいろな飾り方が可能です。
▼グリーンを多めに使う
グリーンはお花よりコストがかからないため、少ない予算でもボリュームを足すことが可能です。
花材の隙間を埋めるだけでなく、ツル性のグリーンを這わせたりテーブルから垂らすだけでも装花の存在感が増します。
▼花瓶に小分けする
花材を小分けした花瓶をいくつも並べてテーブルに広く飾ることで、ボリューム良くみせることもできます。
同じサイズの花瓶ばかりだと単調になるので、高さやデザインの異なる花瓶をランダムに置くのが大きく見せるポイントです。
▼小花でボリュームを出す
かすみ草のようにいくつも枝分かれしてたくさん小花がついている花材は、ボリュームアップにおすすめです。
グリーンや花瓶を使った節約術と組み合わせれば、かなり予算を抑えることができるでしょう。
▼あえて置かない
お花を置かずに、フォトフレームやキャンドルなどの小物をディスプレイする方法もあります。
しかし、寄せ集め感がでると貧相に見えてしまうため、小物の雰囲気やテイストを統一させてコーディネートするのがポイントです。
▼テーブルをなくす
ソファやおしゃれなイスを並べてメインテーブルをなくすのもありです。グラスやお皿を置けるだけのサイドテーブルがあれば、披露宴中もそれほど困りません。
後ろにタペストリーを飾ったりバルーンを飾るのもおしゃれです。
●ゲストテーブル装花の節約術
ゲストテーブル装花は円卓の中央に置いたり、長テーブルに均等に置いたりします。
同じボリュームの装花でもテーブルの大きさによって見栄えが変わるので、サイズ感も考慮して選ぶのがポイントです。
▼鏡を活用する
花材の量を増やさずにボリューム良く見せる方法のひとつが、鏡の活用です。
ゲストテーブル装花の下に鏡を敷くことで、お花のボリュームを2倍に見せることができるのでお得感があります。
▼水を使う
円柱や丸いガラスの器に水を入れて、水中に花を活けたり水面に花びらを浮かべると、お花の量は少なくても体積が大きくボリュームよく見えます。
会場の雰囲気に合わせて、水を含んだカラフルなゼリーを使うのもおすすめです。
▼高さを出す
長い枝を配置したりお花の茎を長く残すことで高さが出るため、装花の存在感が増して見えます。
お花の位置を高くするなら、アレンジの下にブック型の置物を積み重ねたり丸太を置いたりするのもおすすめです。
▼花瓶を複数置く
花材を小分けにした花瓶を複数置く飾り方もあります。
お花は高低差をつけて活け、花瓶も高さ違いのものを揃えることがポイントです。鏡や丸太などとの組み合わせで、よりボリュームアップできますよ。
▼花以外のものも置く
フォトフレームやテーブルナンバー、キャンドルなど、小物との組み合わせでボリュームを良く見せる方法もありです。
フォトラウンドを行うなら、フォトプロップスを各卓に置いておくだけでも見栄えが変わります。
●その他装飾の節約術
会場装花で一番印象に残るのは、メインとゲストテーブルです。ケーキ装花はグリーンだけ、ナイフにはリボンを巻くなど、お花以外での装飾を工夫してみましょう。
受付や控室などは、インテリアがおしゃれならお花を飾らなくても雰囲気良く見えるので、最初の会場選びも重要です。
ブーケの相場と節約術
ブーケは花嫁の証なので、ドレスを着るときには欠かせません。
相場は1万円～3万円程度ですが、特別な花材を使ったり凝ったデザインを選ぶと10万円近くすることもあります。
お色直し用に別のブーケを用意すると、倍の金額がかかってしまうのも悩ましいですよね。
ここではブーケもなるべく予算を抑えたいという方に、おすすめの節約術を紹介していきます。
●ブーケを持ち込みにする
予算を抑えるためにブーケを持ち込みにする方はたくさんいます。式場提携の花屋より一般の花屋で頼んだ方が安くなることもあるからです。
造花やつまみ細工などで手作りする方もいます。ただし、会場によっては持込料を取られることもあるので注意しましょう。
●クラッチブーケにする
ブーケはデザインによっても料金が変わりますが、比較的安価なのはクラッチブーケです。
花材を加工せずに茎が長いまま束ねるデザインなので、お花の量を調整しやすく技術料もそれほどかかりません。
●お任せで用意する
花材を指定すると1本単価が上がってしまうので、お花の種類にこだわりがなければお任せした方が予算を抑えられます。
色合いや雰囲気のみ指定して、デザインもクラッチブーケにするのがおすすめです。
●兼用で用意する
ドレスごとにブーケを用意せずに、兼用で持てるようにするのもポイントです。
ウェディングドレスは比較的どんな色のブーケでも合わせられるため、白にポイントで色を入れたりカラードレスの色に合わせたブーケにすると違和感がありません。
●生花以外の花材にする
前撮りと兼用したい、ブーケを記念に残したいという方は、造花やドライフラワー、プリザーブドフラワーで作るのがおすすめです。
生花はその都度用意する必要があり、記念に残すためには押し花などへの加工料が別途かかります。
賢く装花を準備しよう
会場装花は結婚式を華やかに彩り、特別な一日を盛り上げるために欠かせないアイテムです。
しかし、花材をたくさん使った装花は見栄えがいいですが、費用もかなりかかります。
なるべく予算を抑えつつボリューム良く見せるには、装花の相場感を知った上で貧相に見せない節約術を取り入れることです。
何ができるかは会場の設備によっても異なりますが、アイデアやアイテムを上手に利用して賢く装花を準備しましょう。
