小さい子どもがいらっしゃる方は結婚式に招待された時に、子連れでの参加を検討されることでしょう。
1人で参列する時よりも子どもの分も準備しないといけないので、いろいろと不安になってしまうかもしれません。
「子連れでの出席だと、ご祝儀はどうするの?」
「自分の服装や子どもの服装はどうしよう?」
「持っていくといい持ち物って?」
など、子どもと一緒に出席するからこそ考えないといけないことはたくさんありますよね。
本記事では、子どもを連れて出席する結婚式で気を付けることやマナーについてご紹介します。
ほかにもご祝儀の金額や子どもの服装など具体例を出して解説していますので、参考にしてくださいね。
気になる疑問を解決し、当日は不安なく過ごせると良いですね。
子連れで結婚式に参列する前に確認すること
そもそも幼い子どもを連れて結婚式に出席しても良いのか、疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
結婚式に子どもを連れて行っても問題がないかどうかは、いろいろな要素で決まってくるでしょう。
場所見知りや人見知りが激しい子や明るく元気な子、声が大きい子など子どものタイプにもよります。
参加するかどうか決める段階で、子どもを連れて行っても大丈夫か検討しましょう。
結婚式に連れて行っても問題ないか
子連れで参列できるかどうかを決める上で、1番大切なのは主催する新郎新婦さまに確認を取ることです。
結婚式はフォーマルな儀式であり、大勢のゲストが集まる場所でもあります。
またゲストの年代や性別もさまざまなので、結婚式に対する価値観や考え方もさまざま。
子どもが騒いでしまう心配をする方もいれば、温かく見守ってくれる方もいらっしゃることでしょう。
招待状に子どもの名前があるかどうか
郎新婦さまが子どもも招待したいと考えている場合には、招待状に子どもの名前があります。
一緒に参列しても大丈夫そうか考えてから返信しましょう。
一方で、新郎新婦さまが子どもの存在を知らなかったなど名前がない場合もあります。
連れて行きたい場合は新郎新婦さまに一緒に参列できるか聞いてみましょう。
連れて行かない場合は、預け先を探すことになります。
▼ 新郎新婦様に子どもが参加できるか聞く
預け先がないなど子どもを連れて参加したい場合は、新郎新婦さまに大丈夫かどうか必ず確認を取りましょう。
子どもを連れて行くと結婚式場によっては、厳かで静粛な雰囲気を壊してしまうかもしれません。
新郎新婦さまがどういう結婚式を挙げたいと考えているかによって、子連れでの参列を受け入れてくれるかどうか変わってきます。
子どもを連れていく時は、新郎新婦さまに了承を得た上で参列しましょう。
▼ 連れて行かずに誰かに預けられないか探す
招待状に子どもの名前がないということは、新郎新婦さまは子連れでの出席は想定していなかったと考えられます。
まずは両親や友人、ベビーシッターなど預け先がないか探してみましょう。
どうしても預け先が見つからない場合は、欠席も視野に入れて検討する必要があります。
返信はがきのメッセージ欄に書くことがあるか
招待状の返信はがきには、出席や欠席を記入するほかにメッセージを書き込める余白欄があります。
そちらのメッセージ欄を利用して、子連れで結婚式に参列する際の準備をしましょう。
また、連名での返信はがきの出し方については以下の記事が参考になります。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7025/
▼ 席配置の配慮が必要なのか
披露宴会場の席配置など要望がある場合には、返信はがきのメッセージ欄を使いましょう。
たとえば子どもが騒いで迷惑をかけてしまわないように、すぐに席を外せる出入口に近い席が良いなどです。
他にも子ども用のイスを用意してほしい、ベビーカーで連れていきたいなど、事前に伝えておきたいことは記入しておきましょう。
お願いする際はメッセージ欄に記入するだけでなく、直接電話などでもお伝えすると丁寧です。
▼ アレルギーは誰に何のアレルギーがあるか詳しく書く
子どもを連れての出席の場合、1枚の返信はがきに複数人のアレルギー情報を書くことになります。
招待状の返信はがきを受け取った新郎新婦さまが戸惑ってしまわないように、誰に何のアレルギーがあるのか必ず明記しましょう。
アレルギー欄の書き方について詳しくは以下の記事で解説しています。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6745/
欠席するときはどうすればいいか
子どもを連れての出席が難しく預け先も見つからなかった場合は、欠席することになるでしょう。
新郎新婦さまに欠席連絡する時は、返信はがきを出す前に一度お電話するなど直接お伝えするのが理想的です。
事情を説明すると場合によっては、出席できるように新郎新婦さまが相談に乗ってくれるかもしれません。
招待状をいただいた後で欠席をする場合は、ご祝儀をお渡しするのがマナーです。
欠席する際のご祝儀は1万円ほどが相場になりますので、現金書留で手配して送ると良いでしょう。
現金書留でのご祝儀の送り方について詳しくは以下の記事で解説しています。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6528/
子連れで結婚式に行く際のご祝儀
大人1名で出席する際のご祝儀は平均3万円、ご夫婦の場合は5万か7万円です。新郎新婦さまと親族や兄弟姉妹の場合はもう少し金額が高くなります。
立場に合わせたご祝儀の目安については、以下の記事が参考になるでしょう。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/5524/
子連れ参列の結婚式では、子どもの分のお料理代などを考慮してご祝儀の金額を決めてください。
年齢と人数に合わせたご祝儀の金額
新郎新婦さまは大人分にプラスして、子どもの料理やドリンク、席札などの手配をしてくれます。
基本的には新郎新婦さまのおもてなしの心に対して、子ども分の色を多めにつけてお渡しするのがマナー。
失礼なくご祝儀を用意できるように、具体的な金額をご紹介します。
子どもの年齢 | ご祝儀の目安 |
0歳~2歳 | 3,000円 / 1人 |
2歳~5歳 | 3,000円〜5,000円 / 1人 |
5歳~10歳 | 7,000円〜12,000円 / 1人 |
10歳以上 | 3万円 / 1人 |
ご祝儀額はあくまで目安となり、大人分と合算した際の総額に合わせて調整してください。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
▼0歳~2歳:料理が不要な場合
1歳未満の赤ちゃんの場合は、料理を用意してもらう必要はありません。
そのため赤ちゃん分のご祝儀は上乗せしなくても大丈夫です。
ただしお料理の不要な赤ちゃんの場合でも、ベビーベッドの準備やおむつ替えスペースなど、特別な配慮をしてくれるはず。
そのような新郎新婦さまの心遣いに対して、3,000円ほどのお気持ち分を追加で包んでも良いでしょう。
ご祝儀としてお渡しするのが仰々しい場合は、3,000円程度のプレゼントをご用意してみても。
大人 | 子ども | ご祝儀の目安 | ポイント |
1 | 1 | 3万円+3,000円分 | 子どもの分はギフトカードでも。 お札の枚数が偶数にならないように配慮できるとなおよい。 |
2 | 1 | 5万円+3,000円 |
▼2歳~5歳:お子様プレートなどがある場合
小さな子どもには、結婚式でもお子様ランチのようなワンプレート料理を用意してくれる場合があります。
しかし婚礼用のワンプレートなので、普段のレストランで食べるお子様ランチの価格設定とは異なることが一般的です。
相場は3,000円〜5,000円ほどなので、そのくらいの金額をご祝儀に上乗せしましょう。
大人 | 子ども | ご祝儀の目安 | ポイント |
1 | 1 | 3万円+5,000円 | 子どもの分はギフトカードでも。 3,000円分のギフトカードと現金2,000円など、お札の枚数が偶数にならないように配慮できるとなおよい。 |
3万円+3,000円分+2,000円 | |||
2 | 1 | 5万円+5,000円 |
▼5歳~10歳:子ども用コース料理がある場合
小学校の低学年くらいの子どもはワンプレートでは物足りなくなってくるので、お子様用の料理コースをご用意してくれるでしょう。
大人のコース料理とは量や内容が変わってきますが、サラダとスープの次にメインが配膳されるようなコース形式になります。
お子様用の料理コースは7,000円〜12,000円ほどが相場です。
または、子どもの追加分は1万円程度のプレゼントにしてお渡ししても良いかもしれません。
大人 | 子ども | ご祝儀の目安 | ポイント |
1 | 1 | 5万円 | 4は縁起が悪いので避けるのがベター。 子どもの分はギフトカードでも。 |
3万円+10,000円分+2,000円 | |||
2 | 1 | 5万円+10,000円分 |
▼10歳以上:大人と同じ料理がある場合
小学校の高学年以上になってくると、大人と同じ料理コースを用意してくれる場合が多いでしょう。
その際はご祝儀も大人2名分と考えて5万円程度が妥当です。
大人 | 子ども | ご祝儀の目安 | ポイント |
1 | 1 | 5万円・7万円 | 9は縁起が悪いので避けるのがベター。 人数に3をかけた数から調整する。 |
2 | 1 | 8万円・10万円 |
連名でのご祝儀の書き方とポイント


子どもと参列する結婚式でのご祝儀の金額が分かったところで、ご祝儀袋の記入の仕方についてもご紹介します。
子どもと一緒に出席する時には、ご祝儀袋には自分の名前の左隣に子どもの名前も記入しましょう。
ご夫婦プラス子ども1名までは、ご主人のフルネームの左横に妻、子どもの順になります。
子どもが複数人いて4名以上になる時は、代表者の氏名の横に「他家族一同」と記入し名前は省略しましょう。
中袋に家族全員の名前を書いた別紙を入れておけば大丈夫です。
子連れ参列の際の服装と注意点
ここからは子連れでの参列の服装や荷物の準備についてご紹介します。
事前の準備をしっかりと行うことで、予測不能な子どもの行動にも対応できるようにしておきましょう。
親の服装と持ち物リスト
子どもと行動するときは、動きやすくてカジュアルな服装になりがちですよね。
しかし結婚式というフォーマルな場では、子連れの場合でもカジュアルダウンはふさわしくありません。
大人1人で出席する時と同様に、膝丈のお呼ばれドレスで正装しましょう。
ヒールが低めの靴や、ずり落ちやすいショールは避けるなど、正装しつつも動きやすさを意識するのがおすすめです。
また赤ちゃんを連れて行くときには、結婚式の合間に授乳をしないといけない可能性もあります。
前開きデザインのドレスや、上下が別れるセットアップドレスなどを工夫して選びましょう。
子連れで参列する時の持ち物を以下にリストアップしましたので、参考にしてください。
▼持ち物リスト
- マザーバッグ
- 子どものおもちゃ
(塗り絵、折り紙、ミニ絵本など) - 子どもの着替え
- ハンドタオル
- ビニール袋
- おむつ、おしり拭き
(必要に応じて) - お食事エプロン
- 一口サイズのおやつ
結婚式に子どもを連れていく場合の注意点
結婚式から参列して披露宴の終わりまでは4時間を超える長丁場になることも。
子どもにとっては退屈してしまう可能性もあるので、子どもが遊べるお気に入りのおもちゃなどを持参するのがおすすめです。
ただし結婚式では静寂なシーンもありますので、なるべく静かに遊べるものを用意しましょう。
おもちゃは音の出ないもの、おやつはこぼれない一口で食べられるサイズがおすすめ。
また、子どものお手洗いのタイミングを考えておくことも重要です。
挙式中や披露宴の入退場など席を外せないタイミングもあるので、あらかじめいつお手洗いに行くか考えておきましょう。
万が一、粗相してしまった時のために着替えや汚れた物を入れるビニール袋などもご用意しておくと安心です。
結婚式での子どもの服装について
結婚式に参列する子どもの服装についてご紹介します。
子どもでも服装マナーは大人と同じ
子どもであっても結婚式での服装のマナーは、大人と同じ正装です。
パーティー用のドレスやスーツなどをご用意しましょう。
フォーマルな場にふさわしい装いになるように、靴下や靴など足元まで気を付けたいところ。
髪が長い女の子はおろしていくと食事の邪魔にもなりますので、結んでセットしていくことをおすすめします。
赤ちゃんの場合はスタイのデザインなどで工夫しましょう。
制服があれば制服でもOK
子どもにとってのフォーマルな服装といえば、制服です。
制服のある園や学校に通っている場合は、結婚式の礼服として制服を着て出席するのも1つの選択肢になります。
ただし着崩したりせず、清潔感のある着こなしにしましょう。
大人も結婚式でスーツやドレスを着る際には、ピシッとアイロンをかけてしわのない状態で着ますよね。
それと同じように制服のジャケットやシャツ、スカートなども汚れやしわがないようにお手入れして準備しましょう。
女の子におすすめのドレス
幼い女の子も大人の女性と同様に、パーティードレスがおすすめです。
ピンクやイエローなど華やかな色合いのドレスは子どもらしくて可愛らしいでしょう。
ただし小さな子どもといえどもスカート丈が短すぎるのはフォーマルな場ではふさわしくありません。
ひざ丈の長さで、可愛らしさの中に上品さもあるデザインを選びましょう。
また小学生以上になってくると、入学式やお稽古事の発表会などでも着られるようなフォーマルワンピースでも良いでしょう。
男の子におすすめのスーツ
男の子にはジャケット・ベスト・ズボンのスーツセットが好ましいでしょう。
小学校低学年くらいの子どもはハーフパンツ丈のズボンでも大丈夫です。
もっと小さな子どもの場合には、半そでシャツに蝶ネクタイなどよそ行きのコーディネートが良いでしょう。
ストライプやチェックなど柄物であっても、子どもの場合はそれほど厳密に気にしなくてもマナー違反にはなりません。
リングガールなど役割があるときのおすすめ
リングガールやベールガールなど挙式の中で役割を頼まれた時の服装についてもご紹介します。
ウエディングドレスとかぶってしまう「白いドレス」はマナー違反とされていますが、挙式のお手伝いをする子どもの衣裳は例外です。
欧米では花嫁さまとお揃いのドレスを着るのが一般的なので、新郎新婦さまに一度相談してみても良いでしょう。
白いドレスでもOKと分かってもさすがに気が引ける場合は、オフホワイトやべージュなど白に近い色合いで選ぶのがおすすめです。
まとめ:子連れのときは最大限の配慮を持って出席しよう
子どもを連れて結婚式に出席する際には、子どものお洋服の準備やご祝儀の金額などいろいろと悩むことがありますよね。
本記事では、子どもと一緒に結婚式に出席するかどうか検討する際に注意することから、具体的な服装までご紹介しました。
子どもとの参列はちょっと大変そうなイメージがありますが、事前準備をしっかりと整え、最大限の配慮を持って出席しましょう。
子どもがいると明るく和やかな雰囲気にしてくれるメリットもあるので、楽しい結婚式を過ごせると良いですね。