結婚式のテーマは、ふたりらしさを表現し、準備をスムーズに進めるための大切な指針です。
しかし、いざテーマを決めようとしても、どのような種類があるのか、決め方が分からず悩むカップルは少なくありません。
「結婚式のテーマはどんなものにすればいい?」
「人気のテーマって?」
「テーマはどう反映させればいいの?」
本記事では元ウエディングプランナーの筆者が、結婚式のテーマを設定するメリットから決め方、アイデア例まで紹介します。
ぜひおふたりにぴったりのテーマを見つけるための参考にしてください。
結婚式のテーマとは

結婚式のテーマとは、結婚式の「主題」となる具体的なモチーフやキーワードのことを指し、「星」や「感謝」などがあたります。
例えば、星がテーマだとしたら「星空の下の晩餐会」や「ふたりの未来を照らす一番星」といったものがコンセプトになるでしょう。
まずはメリットやテーマを反映できるアイテムについて紹介していきます。
結婚式にテーマを設定するメリット
テーマを決めておくと、全体に統一感が生まれ、招待状から装飾、演出、ギフト選びまで、あらゆる場面で判断の軸ができます。
これにより、準備がスムーズに進むだけでなくゲストにもふたりらしさが伝わりやすくなるでしょう。
テーマが決まらない場合は、まずどんな結婚式にしたいか簡単なイメージを診断することから始めると、方向性が見えてきます。
テーマを反映できるアイテム例
結婚式のテーマが決まったら、次はそのテーマをアイテムに反映させていきます。
招待状や席次表などのペーパーアイテムは、テーマカラーやモチーフを取り入れやすいアイテムです。
また、テーマに合わせたテーブルクロスやナフキンの色を選んだり、ウェルカムスペースに関連グッズを飾ったりします。
特に装花は空間の印象を大きく左右するため、テーマに沿った花材やグリーンを選ぶことが重要です。
結婚式のテーマの決め方

結婚式のテーマといっても難しく考える必要はなく、好きなことや理想のイメージから決めるとよいでしょう。
具体的なテーマの見つけ方を3つ紹介するので、これらを参考におふたりの結婚式の軸を見つけてみてください。
好きなことや共通の趣味をテーマにする
お互いの好きなことや共通の趣味をテーマにすると、準備も進みやすく、楽しみながら当日を迎えることができます。
何が好きなのか一度書き出しながら、結婚式に合いそうなものを探してみましょう。
共通の趣味がない場合は、お互いが好きなものを組み合わせるのも一つの方法。
例えば「音楽好きの夫」と「お酒好きの妻」なら「JAZZBAR」のようなテーマも素敵です。
理想の結婚式のイメージをテーマにする
どのような雰囲気の結婚式にしたいか、という点からもテーマは決まりやすいです。
素敵だと感じる結婚式の写真をいくつか集めてみると、自分たちの好みの傾向が掴みやすいでしょう。
集めた写真に共通する要素、例えば色使いや装飾のテイスト、会場の雰囲気などから、理想のイメージを固めてみてください。
ゲストに伝えたい気持ちをテーマにする
結婚式はこれまでお世話になった大切なゲストへ感謝を伝える場でもあるので、その気持ちをテーマにするのも良い方法です。
おふたりからゲストへ手紙を書くような気持ちで伝えたい想いを短いキャッチコピーにしてみると、結婚式の軸が明確になります。
ゲストが主役の披露宴にしたい場合におすすめです。
結婚式テーマのカテゴリー一覧

ここでは具体的な結婚式のテーマをカテゴリーに分けて紹介するので、結婚式づくりの参考にしてみてください。
定番のテーマから面白いテーマまで幅広く集めたので、コンセプトに悩んでいる場合も一覧からヒントが見つかるかもしれません。
おふたりがピンとくるものがないか、楽しみながらチェックしてみてくださいね。
1.色
特定の色をテーマカラーとして設定すると、会場全体に統一感を出しやすいです。
- 赤
- オレンジ
- 水色
- 青
- 緑
- ネイビー
- 黒
- カラフル
好きな色や色から連想されるイメージからテーマカラーを選んでみましょう。
テーマカラーについて詳しく紹介した記事もあるので、併せて参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/16893/
2.雰囲気・テイスト
具体的なモチーフではなく、理想とする空間のテイストをテーマにする方法もあります。
- おしゃれ
- 洗練された
- リラックス
- 和モダン
- アットホーム
- シック
- シンプル
- クラシカル
- アンティーク
- レトロ
- 北欧
- 大人可愛い
- エレガント
目指す雰囲気をテーマにすることで、会場選びから装飾、衣装まで、全体の方向性が定まりやすくなります。
3.映画・物語
おふたりが好きな映画や物語をテーマに、世界観を結婚式で再現するのも人気です。
- シンデレラ
- ハリーポッター
- 塔の上のラプンツェル
- ギルガメッシュ叙事詩
- 進撃の巨人
- ヱヴァンゲリヲン
好きな絵本のワンシーンを再現したり、魔法や宇宙、星空や夜空といった壮大な世界観をテーマにしたりすることも可能です。
まるでテーマパークにいるかのような非日常感を演出し、ゲストと一緒に物語の世界を楽しむことができます。
4.趣味・好きなこと
ふたりの共通の趣味や好きなことをテーマにすると、オリジナリティあふれる結婚式になります。
- J-POP
- サッカー
- キャンプ
- フェス
- スヌーピー
- 犬
- 猫
- うさぎ
他にも好きなアートや建築の様式など、どんなものでもOK。
一見合わなそうなものほど、オリジナリティも出せますよ。
5.季節
結婚式を挙げる季節ならではのモチーフを取り入れることで、その時期にしかできない特別な一日を演出できます。
季節に合わせたカラー以外にも、七夕などのイベントや誕生日に合わせたテーマもおすすめです。
6.言葉・メッセージ
結婚式で最も伝えたい想いを、言葉やメッセージとしてテーマに掲げる方法もあります。
- 感謝
- つながり
- 縁
結婚式全体のコンセプトが明確になり、ゲストにもふたりの想いがまっすぐに伝わるでしょう。
7.動物・自然
緑や自然に囲まれたナチュラルな雰囲気が好きなカップルには、自然の要素をテーマにするのがおすすめです。
- 花
- 森
- 山
- 海
- 空
- 水
- 雨
- 虹
好きなものや縁のあるモチーフを選ぶと、よりおふたりらしい結婚式になるでしょう。
8.思い出の地
ふたりにとって特別な思い出の場所や、好きな旅行先をテーマにするのも人気のアイデアです。
- プロポーズされた場所
- 初めてデートした場所
- 動物園
- 水族館
- ハワイ
- 南国リゾート
- ヨーロッパ
- 西海岸
- 学校
会場の装飾など、アイテムを用意しやすいものを選ぶとコンセプトも決まりやすいですよ。
季節をテーマにしたときのアイデア例

結婚式を挙げる季節をテーマにした場合のアイデア例を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
会場の装飾や演出に季節ごとのモチーフを取り入れることで、統一感のあるおしゃれな空間を演出できるでしょう。
春 – 装花たっぷりで明るい空間
春の結婚式は、装花をたっぷり使って明るく華やかな空間を演出することが人気です。
自然光が豊富に入る窓の大きな会場や、ガーデンが併設されている会場を選ぶとテーマを活かした演出がしやすいでしょう。
ただ、花粉症のゲストもいるため、香りの強い花や花粉が飛びやすい花は避けるようにしてください。
春の結婚式におすすめの演出については、こちらの記事が参考になるでしょう。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7430/
夏 – 涼しさを意識した演出
夏の結婚式は、涼しさを感じさせるナチュラルな雰囲気の演出が特に人気です。
クリアな花器や涼やかな色合いの装花、冷たいドリンクやジェラートなどを用意することで、涼しげな結婚式になるでしょう。
ひまわりや夏祭りをコンセプトに明るく賑やかな披露宴を演出するのもおすすめ。
暑さ対策をしっかりと行いながらおもてなしすることがポイントです。
夏に開催する結婚式の注意点については、こちらの記事が参考になります。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/14647/
秋 – テラコッタカラーでおしゃれに
秋はおしゃれな結婚式がよく似合う季節で、テラコッタカラーやくすみカラーとの相性が抜群です。
自然光が差し込むゲストハウスや、煉瓦造りのレトロな結婚式場を選ぶとテーマとの統一感もあるでしょう。
特に力を入れたいのは、会場全体の色と装花のバランス。
テラコッタカラーを基調としつつ、差し色でゴールドや深みのあるグリーンをプラスすると、より洗練された印象になります。
演出アイデアなどはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/13548/
冬 – ロマンチックなクリスマス
冬の結婚式はロマンチックな雰囲気が得意で、特にクリスマスシーズンは、幻想的なムードを演出しやすい最高のタイミング。
結婚式場を選ぶ際は、荘厳なチャペルやシックなバンケットを備えたホテルや専門式場がおすすめです。
ネイビーや深みのあるグリーンを基調に、ゴールドやシルバー、赤といったアクセントに使うと、上品で華やかな印象になります。
ゲストが快適に過ごせるよう、温かいドリンクを提供したり寒さ対策を忘れずにおもてなししましょう。
また、会場全体に温かみのある照明を取り入れ、キャンドルの装飾を増やすことで、視覚的にも暖かさを演出できます。
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趣味・好きなものをテーマにしたときのアイデア例

おふたりの共通の趣味や好きなものをテーマにした結婚式は、ゲストにも個性やこだわりが伝わり、記憶に残る一日に。
楽しく準備しながら、理想の結婚式を作り上げてみてください。
フェス・音楽
フェスや音楽をテーマにした結婚式は、ゲストが一体となって楽しめるライブ感あふれる演出が鍵。
ゲスト参加型のカラオケ大会や、バンド演奏、DJブースの設置など、音楽を軸にした楽しい演出を組み込みましょう。
開放感のあるガーデン付きの会場や、音響設備が充実している結婚式場がおすすめです。
リストバンドやチケットなど、ペーパーアイテムにこだわれば臨場感もアップ!
とことんこだわってアイテムを用意するのがおすすめです。
お酒
結婚式ではお酒を楽しみしているゲストもいるくらいですので、お酒をテーマにすると大変盛り上がる披露宴になります。
専門のバーカウンターが設置されていたり、酒類の持ち込みに寛容な結婚式場を選ぶとよいでしょう。
地酒やクラフトビールなど、お酒のラインナップを充実させることも大切です。
メインテーブルの装花にも、お酒のボトルやグラスをうまく取り入れることで、より一体感のある空間を演出できます。
ただし、お酒に特化したテーマだからこそ、飲めない方への配慮を忘れてはいけません。
ソフトドリンクやノンアルコールカクテルの種類も豊富に用意することが大切。
お酒好きのゲストもそうでないゲストも、ふたりらしいおもてなしを楽しめる一日にしましょう。
アニメ
ディズニーアニメーションや映画、物語をテーマにした結婚式は、ゲストと一緒に童心に帰って楽しめます。
プロジェクションマッピングなどの映像演出が可能な結婚式場を選ぶと、より没入感のある体験ができるでしょう。
入場曲をアニメのオープニングソングにしたり、オリジナルデザインのウエディングケーキにするなどアイデアは無限大。
著作権に注意しながら準備を進めてみてください。
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旅行
旅行をテーマにした場合は、地球儀や地図をモチーフにしたウェルカムボードやパスポート風の招待状も素敵です。
トランクをウェルカムスペースに飾ったり、旅行先の写真を飾ることで、ゲストには旅行気分を味わってもらえるでしょう。
挙式会場を選ぶ際には、貸切で自由度が高く持ち込み可能な会場を選ぶと、ふたりのこだわりを細部まで反映させやすいです。
ハワイやバリ島など、南国のリゾート地をテーマに選べば、開放的でナチュラルな披露宴になります。
ビーチをイメージして貝殻や青いテーブルコーディネートでゲストをおもてなししてみてくださいね。
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テイストをテーマにしたときのアイデア例

雰囲気やテイストをテーマに設定した場合は、いかに全体のアイテムの統一感を出すかがポイント。
どのような空間にしたいかを具体的にイメージすることで、全体の方向性が明確になります。
以下のアイデアも参考に、テーマを絞ってみてくださいね。
アンティーク・クラシカル
アンティークやクラシカルな世界観を存分に表現するためには、まず式場選びが非常に重要です。
歴史ある洋館や格式高いホテル、ステンドグラスが美しいチャペルなど重厚感のある結婚式場を選ぶと雰囲気を存分に演出できます。
装飾に力を入れずとも空間全体が自然にアンティークな雰囲気になるのも嬉しいポイントです。
アイテムはゴールドやくすみ感のあるニュアンスカラーのものを揃えましょう。
テーブルには太めのキャンドルや燭台を置き、暖かみのあるおしゃれな空間を演出するようにすると統一感を出せます。
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和婚
和婚は日本の伝統や文化を取り入れた結婚式のスタイルで、和洋折衷な和モダンスタイルも人気があります。
和の要素を取り入れた小物や装飾を取り入れるだけでもそれらしくなるので、統一感は出しやすいでしょう。
また、餅つきや鏡開き、折り鶴シャワーなど和テイストの演出が多いのも嬉しいポイント。
神社や神前式に対応している式場では、和がテーマの演出提案にも慣れているので、クオリティを重視したい方にもおすすめです。
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アットホーム
アットホームな結婚式を希望するなら、ゲストとの距離が近いカジュアルな雰囲気の会場を選ぶのがおすすめです。
例えば、ガーデン付きの一軒家レストランや、貸し切りにできるカフェウェディングなどが良いでしょう。
ゲストと自然な距離感で過ごせるよう披露宴会場のレイアウトにも工夫を凝らし、写真撮影の時間を多く設けるのもおすすめ。
適切なフォーマルさを保ちつつ、ゲストが心からリラックスして楽しめるような空間作りを心がけましょう。
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ナチュラル・リラックス
ナチュラル・リラックスがテーマの結婚式では、新郎新婦とゲストが一体となって自然体で楽しめる空間づくりが大切です。
開放的なガーデンがある会場や、窓から豊かな緑が見えるゲストハウス、一軒家レストランがぴったりでしょう。
演出面では、形式ばったプログラムよりもゲストとの交流を重視したフリータイムを充実させるのがおすすめです。
人気の高砂ソファについて解説した記事も参考にしてみてください。
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まとめ:テーマを決めて印象に残る結婚式にしよう

結婚式のテーマについて元ウエディングプランナーが解説しました。
テーマを決めると準備がスムーズに進み、統一感のある結婚式が作りやすくなります。
色や季節、趣味、場所、言葉など、様々な切り口からテーマを探し、装飾やアイテムに反映させましょう。
テーマの決め方から反映するアイデアまで紹介したので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ゲストの記憶に残るおふたりらしい結婚式にしましょう。




