名前を一度は耳にしたことがあるような有名ホテルでの結婚式に招待された場合、服装に不安がある、という方も多いのではないでしょうか。
結婚式に参列する際は、基本的にドレスアップする必要がありますが、格が高いホテルでは余計にマナーが心配になってしまいますよね。
今回は、結婚式に参列する際の基本的な服装の知識から、ホテルの種類別のコーディネートまで詳しく解説します。
ホテルへの参列経験が少ない方や、参列の衣装マナーを再確認しておきたい方は、是非参考にしてみてください。
ゲストの服装の基本
フォーマルウェアと呼ばれるものは、正礼装・準礼装・略礼装の3つの種類に分けられています。結婚式に参列する際には、そのなかでも準礼装を身につけるのが基本です。
準礼装とは、セミフォーマルともいい、正礼装に準ずるスタイルのことを指します。結婚式に友人や同僚などの立場で出席する場合は、この準礼装がマナーです。
ただし、新郎新婦の両親や兄弟、近しい親戚など、関係性によっては正礼装の場合もあります。
結婚式での基本的な服装のマナーを確認したい方は、こちらをチェックしてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6673/
●昼のドレスコード
昼の時間帯の結婚式でセミフォーマルを着用する場合は、なるべく露出を控えた清楚な装いを意識するのが基本です。
胸元や腕が大胆に見えるドレスなどを着る際は、ショールなどで肌が見える部分を極力減らすと良いでしょう。
アクセサリーは、派手になりすぎないよう、パールなどの上品なものがおすすめです。
●夜のドレスコード
昼とは対照的に、夜は適度に露出がある華やかな装いをします。光沢やきらめきのあるゴージャスな衣装を意識するといいですね。
アクセサリーにも輝きのあるジュエリーなどを取り入れて、華やかさを演出しましょう。
●和装の場合
和装は、着る人によって着物の種類が異なります。誤った着物を選んでしまうとマナー違反なので、自分はどの着物を着るのが正しいのか、まずはしっかり確認しておきましょう。
未婚の若い女性は振り袖を着用します。振り袖は色味の華やかなものが多いので、新婦のお色直しの衣装がわかる場合は、なるべく色がかぶらないよう配慮が必要です。
既婚の女性は黒留袖か色留袖を着用します。留袖は正礼装にあたるので、新郎新婦と関係の近い方が着用するのが一般的です。
既婚ではあるものの年齢が若い場合は、訪問着を選ぶのもいいでしょう。
留袖は落ち着いた色味やデザインでつくられているため、若い女性が着ると少し物足りない印象になることもあります。そのような場合には、華やかさもある訪問着がおすすめです。
着物について詳しく知りたいt方はこちらの記事もご参照ください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6937/
ホテルに合わせたコーディネート
ホテルと一口に言っても、たくさんの種類があり、それぞれ格や雰囲気も大きく異なります。ただ、結婚式を執り行えるホテルは、ある程度大きく設備も整った環境です。
ホテルの格が上がるほど結婚式も格式高い傾向になりやすく、参列する側もホテルの格をある程度の目安にするといいでしょう。
格の高い豪華なホテルに、カジュアルな服装で参列してしまうと、浮いた印象になってしまいますので注意が必要です。
●ラグジュアリーホテル
フォーブストラベルガイドやミシュランで5つ星を獲得するようなホテルを、ラグジュアリーホテルといいます。名前を聞いたことがあるような有名高級ホテルをイメージするとわかりやすいでしょう。
立地がよく、すばらしいサービスや食事などが期待できる一流ホテルです。
▼外資系
外資系ホテルは、ゴージャスな造りや調度品を採用している場合が多く、ホテル自体がとても華やかです。
そのため、豪華な雰囲気にマッチする光沢のあるボレロやジャケット、総レースのドレスなど、きらびやかな衣装が似合います。
動きのあるデザインやブランド物を着用しても派手すぎる心配は少ないでしょう。
一般的に外資系ラグジュアリーホテルと呼ばれるのは以下のようなホテルです。
- ハイアット・リージェンシー
- コンラッド
- ウェスティンホテル
- リッツ・カールトン
- アマン
▼日系ホテル
外資系ホテルに比べて、品や趣を重視した落ち着いた雰囲気を持つのが日系ホテルです。クラシカルな装いと相性が良く、落ち着いたデザインも映えます。
シンプルでありながらこだわりが光るドレスをチョイスしたり、アクセサリーでコーディネートに華やかさを出すのも素敵です。
日系のラグジュアリーホテルの例を挙げてみます。
- 帝国ホテル
- ホテルオークラ
- ホテルニューオータニ
●シティホテル
ラグジュアリーホテル以外の、結婚式ができるホテルをイメージするとわかりやすいでしょう。
結婚式場などへの参列の際と同じく、列席にふさわしい服装であれば、それほど身構えて準備する必要はありません。
友人中心の結婚式など、カジュアルな雰囲気が予想される場合は、多少崩したラフな雰囲気でもOKです。
ただし、ホテルでの結婚式には違いないので、レストランウエディングなどのイメージでくだけた服装にするのは避けたほうがいいでしょう。
ホテルのホームページなどを参考に、事前にどのような雰囲気のホテルなのかを調べておくと、コーディネートがしやすいのでおすすめです。
●リゾートホテル
リゾート地での結婚式では、宿泊面なども考慮して、ホテル開催の結婚式が多くなりがちです。そのリゾート地やホテルの雰囲気を事前に情報収集しておくと、服装もイメージしやすくなります。
リゾート地は気温が極端な場合も多いので、結婚式の時期はどのくらいの気温なのかもチェックしておくと安心です。
▼観光地での結婚式
沖縄などの観光地では、土地のイメージに合わせて開放的な式を新郎新婦が望むこともあります。カジュアルな服装を指定されている場合は、式の雰囲気を崩さないよう希望に合わせた服装を用意しましょう。
目安としては略礼装をイメージして準備するとわかりやすいです。どうしても指定の服装がわからない場合は、新郎新婦に確認をとるのがいいでしょう。
きれいめなワンピースに華やかさのあるアクセサリーを合わせたスタイルや、派手すぎないドレスを選んでもOKです。
堅苦しくなりすぎないことを意識しましょう。色合いは暗めよりは明るい色で、リゾート地の雰囲気に合わせると素敵です。
▼避暑地での結婚式
軽井沢などの避暑地では、親族を中心とした小さな結婚式を選ぶ新郎新婦が多いイメージです。親族中心の落ち着いた雰囲気も考慮し、品のある服装が好ましいでしょう。
沖縄などのリゾート地とは対照的に、ネイビーのドレスにジャケットを羽織るなど、大人っぽい装いが似合います。
▼海外での結婚式
ハワイやグアムなど、海外での結婚式に招待された場合は、まず新郎新婦の意向に合わせるのが第一です。
式や会場のイメージに合わせて指定がある場合も多いので、新郎新婦から案内がきてから準備を進めましょう。
オーシャンビューなど開放感ある会場なら色鮮やかでフレッシュさのあるドレス、クラシカルな本格派教会なら上品なドレスなど、雰囲気に合わせたコーディネートが素敵です。
特に指定の服装がない場合は、会場の雰囲気を調べて準備を楽しみましょう。
ホテル結婚式の特徴
ホテルウエディングは、結婚式のなかでも長年不動の人気を誇っています。
サービスの良さなどの面から、ゲストをおもてなししたいという希望がある新郎新婦に選ばれる傾向が強いです。ホテル側は数多くの結婚式をこなしているプロなので、ゲスト側も安心して参列ができます。
●移動が少ない
挙式、披露宴、希望があれば宿泊まで必要な設備がひとまとめになっているため、移動が苦にならないのが魅力です。
食事ができる施設が豊富にある場合は、二次会までホテル内で済ませてしまうこともあります。女性はピンヒールで参列しても足が痛くなる心配が少ないのが嬉しいポイントです。
●クロークがある
ホテルには基本的にクロークが用意されているので、冬のコートや遠方から参列の場合の旅行荷物も安心して預けられます。クロークを広く確保し、専属のスタッフがいることも多いのでとても便利です。
●ホスピタリティが充実している
タクシーや宅配の手配、バリアフリーの充実など、ホテルにはお客さまをおもてなしするためのホスピタリティが揃っています。小さなお子さんがいる場合には、授乳室やオムツ替えスペースがあるのもうれしい設備です。
ホテルの玄関前までタクシーが来てくれるので、替えの靴や着替えがなくても自宅まで楽に帰れます。
会場に合わせた服装をしよう
ホテルウエディングは敷居が高いイメージが強く、招待されると身構えてしまう方もいるかもしれません。しかし、ホテルに合わせた服装をしっかり準備しておけば、ゲストも安心して快適なホテルウエディングを楽しめます。
結婚式は新郎新婦をお祝いするための場であることを意識して、自分が着たいものだけでなく、新郎新婦の意向に沿った準備をしましょう。
一度知識をつけておけば、今後ホテルウエディングに招待された場合にも使えるので、ぜひこの記事を参考に準備を進めてください。